世の中どんどん便利になっていくもので、昔は非常に高価だったSSDも最近はずいぶん価格がこなれてきたうえ、外部ストレージとしてのポータブルSSDも多数登場してきました。
そして、新しい「Xperia XZ」や「Xperia X Compact」がUSB Type-Cになったようにインターフェースも様変わりして、同じくUSB Type-Cでも利用できるポータブルSSDが出てきました。バッファロー製ポータブルSSD「SSD-PUSU3」シリーズもそのひとつです。
サイズは約79×115×8.8mmで重量100gと、ポータブルHDDよりもはるかに小さくて軽いのが特徴です。しかもこれで240GB、480GB、960GBという大容量。もちろんポータブルHDDであればもっと大容量な製品もありますが、SSDのメリットとしては内部に可動するパーツがないため振動や衝撃にも強く、このサイズ感からして持ち運びが圧倒的にラクラクです。
ボディー材質はアルミ素材でアルマイト加工されているため、傷つきにくいことに加えて手触りもスベスベでとても良い感じです。
しかもこのポータブルSSD「SSD-PUSU3」シリーズ、SSD本体側にはUSB Type-AのケーブルとUSB Type-Cケーブルの2本が同梱されています。従来のPCはもちろん、Type-Cポートを搭載したPCにも接続できます。
最近は特にUSB Type-Cケーブルで接続できるPCも多く、汎用性の高さがウリです。さらにSSDなのでデータの転送が速い。これは非常に魅力的です。
メーカー公称値で連続読み込み毎秒約503.5MB、連続書き込み毎秒480MBとのことですが、参考までに「CrystalDiskMark」で計測してみました。上画像がPCにUSB Type-Cケーブル(USB3.1 Gen2)で接続した場合、次の画像がUSB Type-A(USB3.1 Gen1)で接続した場合の結果です。何やらパソコンの話っぽくなっていますが、この重要性が後々わかってきます。
では、USB Type-Cケーブルで「Xperia XZ」とポータブルSSD「SSD-PUSU3」シリーズを接続してみましょう。ただ物理的にケーブルをつないだだけではうんともすんともいいませんが、「Xperia XZ」の設定画面から“機器接続”を開いて“USB接続設定”から“USB機器を検出”をタップすると、そのまま外部ストレージとして認識されます。認識さえしてくれればこっちのものです。あとは「BUFFALO ファイルマネージャー」や「ES ファイルエクスプローラー」などを使って、ポータブルSSDの中身を管理できるようになります。
例えば、最近流行のハイレゾ音源やデジタル一眼カメラで撮った素の映像、動画素材やPDFファイル、これらのよく扱うファイルをたっぷりポータブルSSDに入れておけば、それらに「Xperia XZ」からアクセスして利用できます。もちろんアプリが対応していなければ使えませんが、一般的な音楽や写真、動画ファイルであれば問題なく視聴できています。PCをわざわざ開かなくても、ポータブルSSDと「Xperia XZ」だけでコンテンツを利用できる手軽さはかなりツボにハマります。
逆のパターンもあります。「Xperia XZ」では4K動画が撮影できますが、いちばんのネックは4K動画のデータ量です。4K動画はそれはそれは高画質で美しいのですが、おそろしいほどにデータ容量が大きく、調子にのって撮影しているとあっという間に「Xperia XZ」の内蔵ストレージやmicroSDを圧迫していきます。
そんなとき、撮影した4K動画を接続したポータブルSSDに転送しておけば安心(注:ポータブルSSDに転送した4K動画は、Xperia内のアプリでは再生できませんでした。PCでの再生はもちろん可能でしたが)。Xperia内の4K動画のデータを削除して、また改めて心置きなく撮影を続けられます。なんとも心強いです。
XperiaもPCもUSB Type-Cに対応していると、ポータブルSSDと接続するケーブルも1本で済みます。そうすると、ビジネスで出張、プライベートで旅行といった場合にも、かさばるケーブルを少しでも減らすこともでき、かつポータブルSSDとXperiaとPCどちらにでも接続していつでも活用できます。
たくさんあるデータをたっぷりと持ち歩きたい、かつUSB Type-Cを搭載した「Xperia XZ」や「Xperia X Compact」ユーザーには、このポータブルSSDは最高に便利でオススメです。
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