ボーズは11月1日、無線ネットワーク対応ワイヤレススピーカー「SoundTouch wireless music systems」の3機種に音楽ストリーミングサービス「Spotify」連携機能を搭載すると発表した。
対象となるモデルは、2015年9月18日に発売された「SoundTouch 30 Series III」「SoundTouch 20 Series III」「SoundTouch 10」の3モデル。無償アップデートにより、Spotifyアプリに対応する。
具体的には、SoundTouch専用アプリ(SoundTouch app)からは、Spotifyの楽曲やアルバム、アーティスト、プレイリストを検索して再生できるようになり、Spotify専用アプリからはスピーカーを操作することができる。両アプリは相互に同期するため、それぞれのアプリを切り替えても、中断した時点から操作を再開できる。
SoundTouchシリーズは上部に6つのボタンを搭載しており、あらかじめ音源を登録することでワンボタンで(PCやスマホの操作なしで)音楽再生が可能だが、今回のアップデートでSpotifyの楽曲やプレイリストを登録できるようになり、お気に入りの曲やリストをワンボタンでストリーミング再生できる。
また、SoundTouchアプリから曲の検索はもちろん、「パーフェクトプレイリスト」と呼ばれる機能が利用でき、ジャンルや雰囲気、トラック数を指定することで自動でプレイリストを作成してくれる。
さらに、複数のSoundTouchに対して一斉に同一音源の再生を行なわせることも可能だ。
なお、上記を利用するにはSpotifyのプレミアム会員(月額980円)になる必要があり、無料会員の場合はBluetoothによる音楽再生が可能となる。
今回の連携について、同社マーケティング本部 本部長の橋本理智氏は、音楽の主流派はダウンロードになってきたが、Spotifyのサービスインにより日本でもいよいよストリーミングで音楽を聴く時代になったと主張。
ボーズはユーザーのニーズを先取りして取り入れてきた実績があり、これからも付加価値を提供し続けなければならないと語った。
また、発表会ではスポティファイジャパン 代表取締役社長の玉木一郎氏も登壇。音楽を聴くスタイルはモバイルとホームオーディオがあるが、モバイルはヘッドフォンが中心でHi-Fiとはいいがたく、ホームオーディオは自由な楽曲検索/入手ができないため特定の曲に偏ってしまうという欠点があると指摘。
その上で、オーディオ自体がIoT化することでそれらの問題を解決できるとして、ワイヤレススピーカーやカーオーディオ、ゲーム機などで利用できることの強みをアピールした。
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