週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

高級HPAで、ヘッドフォンからハイレゾの情報量を引き出せ

2016年10月30日 12時00分更新

新進気鋭のポータブルオーディオブランド「AROMA」

 AROMAは香港発のポータブルオーディオメーカーで、12ドライバー搭載のBA型ユニバーサルイヤフォン「Witch Girl 12」を発売したことで話題になっている。そのルーツは1台のポータブルヘッドフォンアンプ「A10」から始まった。小型化による弱点とされている電源部に着目して±15Vの電圧を供給できるできる独自の電源回路を設計。これによってパワフルな音を実現している。また、屋内で使う場合は外部電源ユニットに接続することで、さらなるパワーアップができる。

A10の内部

 「A10」は工具を使わずに回せるネジを外せば、内部にアクセスしてオペアンプが交換できる。初期状態ではMUSES8920とTI/OPA2604APが搭載されている。純正オプションで交換用オペアンプのセットと1回路用オペアンプを使ってデュアルモノ駆動するためのOpaKitも発売されている。

 今回は展示されていなかったが、2017年にはDSD256に対応したポータブルDAC&ヘッドフォンアンプ「NEBULA N10」の発売を予定している。

Witch Girl 12

 試聴可能な「Witch Girl 12」の量産型が展示された。12ドライバーを搭載したBA型ユニバーサルイヤフォンでリケーブル対応。低域4、中域4、高域2、超高域2の4Way構成。

 「Witch Girl 12」を鳴らしていたのが「A10」である。中低域に厚みがある音で、分解能が高くS/N感もいい。ゲイン切り替え機能で幅広いモデルに対応できる。

インターフェイスはフロンパネルに集められ、左からステレオミニの入力端子。ゲイン切り替え、ボリューム、ステレオミニの出力端子となる。

背面には専用の外部電源用端子と充電用のmicroUSB端子と電源スイッチがある。

サイズは幅69×高さ26.5×奥行き109mm、270g。連続使用7時間、充電5時間。

人気の「Mojo」をLightningと直結するアダプター

 CHORDはイギリスのオーディオメーカー。多くのメーカーが汎用のDACチップを使う中、FPGAを使い独自のアルゴリズムでD/A変換をすることで有名である。ポータブル向けでは「Hugo」やこれをさらに小型でハイコスパにした「Mojo」があり、ブレイク。S/N感がよく独自の透明感があって繊細かつなめらかな音質が特徴だ。デジタル入力は光/同軸デジタル、Micro-USBに対応する。

Mojoへの取り付けはワンタッチでガッチリ固定され、外れる心配はなさそうだった。

 さてこのMojo、iPhone 7などのLightningケーブルと直接接続ができないのが弱点だったが、今回展示された「Mojo専用アダプター+ケーブルキット」を使えば直結が可能になる。1本のケーブルで接続でき、使い勝手は大幅に向上するが、「Mojo」の幅に合わせてここまで大型化する必然性があったのかは疑問だ。今回も残念ながら参考展示で発売時期・価格ともに未定だった。

Apple純正の「Lightning to USB Camera Adapter」を使うことでシンプルな接続を実現する。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事