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超ハイエンドだけど音もいい、マニア垂涎の駆動方式

ハイレゾの音場感を再現するならやっぱり平面駆動型

2016年10月28日 13時00分更新

衝撃的な広がりを実現したAudeze「iSINE」、Lightning接続で24bitに対応

 平面駆動型ヘッドフォンの先駆者Audezeから、ついにイヤフォンタイプが登場した。小型化が難しいとされてきた平面駆動型をイヤフォンで実現したものだ。

 同社は独自開発の磁気構造“Magnetic Structure”を採用して、大音量でも歪みを抑えた設計になっている。ただ、ハイエンドモデルのヘッドフォン「LCD-4 Macassar Ebony w」は高音質だが重さ660gもあり、平面駆動型は重くなるという弱点も露呈していた。

 iSINEは、ヘッドホン端子のなくなった「iPhone7」にも対応するLightning接続用のDAC内蔵ケーブル「CIPHER」が付属するバージョンとなる。北米での販売価格は『iSINE10』399ドルと『iSINE20』599ドルである。

 搭載された振動板のサイズは30mmで同社独自のFluxor Magnetic Technologyを使い、ネオジウム磁石を使った磁気回路の2倍の磁束密度を実現。UNIFORCEダイヤフラムを採用することで、振動板全体が均一に駆動できるようになり歪率も約0.1%まで低減したという。低歪み、高解像度で音場感を劇的に改善できる。ハウジングも開放型だが思ったより音漏れが少ない。イヤーピースを耳に差し込む必要がなく耳元にイヤーフックで装着するタイプで、会場では3Dプリンタで作った試作品を使ったが、装着感は良く長時間のリスニングでも快適そうな感じだった。

セールス担当副社長のMark Cohen氏は「iSINE」が振動板全域で磁束密度1.5テスラを実現。歪みはBA(バランスドアーマチュア)型の1/10しかないとを語った。

 「iSINE20」はボイスコイルの長さを延長した高音質モデルで、インピーダンスは24Ω。再生周波数10Hz~50kHz。最大出力120dB/3Wでセミオープン型。重さは20g。3.5mmステレオミニケーブルとLightningケーブルが付属する。

 「iSINE10」はスタンダードモデルで、インピーダンスは16Ω。再生周波数10Hz~50kHz。最大出力120dB/3Wでセミオープン型。重さは20g。3.5mmステレオミニケーブルとLightningケーブルが付属する。 PhotoA011

SINE On-Ear

 「SINE On-Ear」で開発されたLightning接続用のDAC、DSP、デジタルアンプ内蔵ケーブル「CIPHER」が「iSINE10」と「iSINE20」にも付属する。

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