東芝は10月27日、音声認識技術を用いた業務の改善効率を老舗温泉旅館「元湯陣屋」において実証実験を行なうと発表した。
神奈川県秦野市鶴巻温泉の老舗温泉旅館「元湯陣屋」では、クラウド型ホテル・旅館情報管理システム「陣屋コネクト」を活用しており、スタッフ間のコミュニケーション手段としてタブレットや音声トランシーバーを活用している。しかし、タブレットでは文字入力が手間になるほか、トランシーバーでは接客中など応答できないときのメッセージが残らないことや聞き直しがめんどうといった課題があった。
東芝では、同社のクラウドAIサービス「RECAIUS(リカイアス)」の音声認識技術を陣屋コネクトのシステムに導入。スタッフがタブレットに話すと自動的にテキスト化されて陣屋コネクト内SNSに書き込まれて情報共有が可能。また、話した音声も他のタブレットに配信できる機能を実装、音声およびテキスト情報を確認できる。
業務効率の改善により、高いレベルでの接客が可能となるとともに、蓄積されたテキスト情報や音声を分析、統合管理によるスタッフの業務改善に活かすことができるとしている。
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