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楽天モバイル、シャープ製のスマホやガラホを追加、月20/30GBプランに口座振替対応も

2016年10月27日 14時15分更新

 楽天は都内で「楽天モバイル」の新商品・新サービス発表会を開催。2016-2017年冬春モデルや月20/30GBの大容量プランなどを発表した。

楽天モバイルが発表会を開催。新端末や大容量プランのほか、使い切れなかった通信量を翌月に複数ユーザーで分け合う新サービスを開始

シャープのIGZO液晶&防水防塵のミドル機に
折りたたみ型ケータイ、1万強のタブレットも

 まず新端末はスマートフォン「AQUOS SH-M04」(シャープ製)、携帯電話「AQUOSケータイ SH-N01」(シャープ製)、タブレット「MediaPad T1 7.0 LTE」(ファーウェイ製)の3製品。

AQUOS SH-M04は税抜3万円弱で防水防塵やおサイフケータイなどに対応するミドルクラス機

 まず、AQUOS SH-M04はIGZOパネルを採用した5型HD液晶を搭載するミドルレンジモデル。価格は一括時に3万2184円。スペックはSnapdragon 430(1.4GHz+1.1GHz、オクタコア)、2GBメモリー、16GBストレージ、13.1メガカメラ(イン5メガ)、2700mAhバッテリー、Android 6.0など。国内メーカー製スマホらしく、防水・防塵、おサイフケータイ、VoLTEにも対応する。スペック的には、ドコモ冬モデルの「AQUOS EVER SH-02J」に近いが、指紋センサーは非搭載。

外観的にはほぼドコモの新AQUOS EVERと同じ

指紋センサーは搭載していない

 つづいて、AQUOSケータイ SH-N01は楽天モバイルでは初となる折りたたみ型フィーチャーフォン。スマホベースで、LTEによるデータ通信やVoLTEによる高音質通話にも対応する。一括時の価格は2万6784円。3.4型QHD液晶、Snapdrgaon 210(1.1GHz、クアッドコア)、1GBメモリー、8GBストレージ、8メガカメラ、1800mAhバッテリーなど。ケータイらしいシンプルな操作性で歩数計も搭載するが、LINEには非対応とのこと。

Androidベースとは言え、シンプルなケータイの「AQUOSケータイ SH-N01」

LTEのデータ通信やVoLTEには対応する

 MediaPad T1 7.0 LTEは、LTEでのモバイル通信に対応したファーウェイ製の安価な7型タブレット。価格は1万1858円。7型IPS液晶(600×1024ドット)、Spreadtrum SC9830I(1.5GHz、クアッドコア)、1GBメモリー、8GBストレージ、2メガカメラ(イン2メガ)、4100mAhバッテリー、Android 6.0など、

エントリークラスの性能とは言え、1万円強で購入できるLTE対応の7型タブレット「MediaPad T1 7.0 LTE」

会場にはhonor 8やZenFone 3と言った他の主力モデルの展示も

月20/30GBの新大容量プランにデータシェア
口座振替での料金支払いにも対応する

 サービス面では大容量プラン、複数SIMでのデータシェア、口座振替対応などが発表されている。

 まず大容量プランは「20GBプラン」「30GBプラン」の新設(11月4日から)。データSIMは税抜月4050円と税抜月5450円、050番号での通話機能も付くSMS付きデータSIMは税抜月4170円と税抜月5520円、音声通話付きSIMは税抜月4750円と税抜月6150円。

月20/30GBの大容量プランを開始

 このうち音声通話付きSIMは、1回5分までの国内通話が定額になる「楽天でんわ5分かけ放題オプション」(税抜月850円)を追加しても、税抜月5600円、税抜月7000円と主要キャリアの料金プランと比較して3割安くなるほか、テザリングオプションが無料、3日あたりの通信制限が無い、後述するデータシェアとの組み合わせで利便性が上とアピールしている。

主要キャリアとの比較で7割の料金であることをアピール

 つづいては「データシェアサービス」(2017年1月開始予定)。これは楽天モバイルの加入者同士であれば、同一名義/家族/知人などの関係を問わずに、前月に使い切らなかった繰り越し分の通信量を最大5回線までのグループで分け合えるというもの。通信量の分け合いにはあらかじめ申し込みが必要で、オプション料金として1回線あたり税抜月100円がかかるが、サービス開始時から展開されるキャンペーン期間中(終了時期は未定)は無料で利用できる。

楽天モバイルのデータシェアは当月分ではなく、余った通信量を翌月に持ち越した際にそれを複数ユーザーでシェアできる。1回線あたり100円の有料オプションだが、キャンペーン期間中は無料

 また料金の口座振替にも対応する。楽天モバイルが紹介したデータによると、59%の携帯電話ユーザーがクレジットカードで支払っているとするが、逆に言えば残りはそれ以外の支払方法を選択している。つまり、口座振替への対応は楽天モバイルのさらなる展開に必要というわけだ。

携帯料金をクレジットカード以外で支払っている人はまだまだ多い

 口座振替は11月利用分(12月請求分)の料金から対応予定で、新規契約ユーザーはもちろん、既存のユーザーも専用サイト上から口座情報を登録することで切替が可能になる予定。なお手数料として、税抜月100円が必要で、利用料金のみの対応となる(端末購入代金はクレジットカード、もしくは楽天スーパーポイントで支払いのみ)。

リアル店舗は100店を突破
脱「格安スマホ」が3年目の目標

 発表会では、購入予定者が実際に楽天モバイルの端末やサービスを試したり、契約できるタッチポイントの増加についても紹介が行なわれた。2016年当初は「年内に100店舗」という目標が掲げられたが、この目標は前倒しで9月に達成し、発表会時点では106店舗を実現したという。また、GEO mobileやゆめタウンとの協力でまだ上陸していない都道府県にも進出を目指す。

リアル店舗はすでに100店を突破

他社や代理店との強力でさらに全国に拡大していく

 さらに一般層へのアピールとしては、YOSIHKIさんを起用したTVCMの第2弾を10月29日から開始。今回は激しくドラムを叩くYOSHIKIさんの姿が見られるとのことだ。

 発表会の最後では、3年目を迎える楽天モバイルの目標として、“脱「格安スマホ」”を掲げた。各MVNOが提供するモバイルサービスは「格安スマホ」としてまとめて扱われるケースが多いが、「安かろう悪かろう」のイメージを脱するとともに、「MVNO」という用語を「LTE」と同様のレベルに一般的な存在にしていきたいと意気込みが語られた。

「格安スマホ」から脱却し、「MVNO」という言葉での一般化を目指す


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