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ViewLight PX/Pシリーズ、HDBaseTに対応

NEC、レーザー光源採用かつLANケーブル1本で映像も音声も伝送できるプロジェクター

2016年10月27日 11時00分更新

 NECディスプレーソリューションズは10月27日、「ViewLight PX/P」シリーズとしてレーザー光源を使用したプロジェクターの新モデルを発表した。発売は12月中旬を予定。業務用モデルだが、個別商談のほか、ウェブ直販サイト“NEC得選街”で一部販売する予定だ。

 レーザー光源は2万時間の長寿命と高輝度がウリ。従来のランプよりは高額だが、ヘビーユースに対応でき、メンテナンスなどの手間が少ないことから、大規模ホールでの据置用途などで最近注目を浴びている。業界シェアではソニー、パナソニックが先行しており、NECはそれを追う形。エプソンなど新規参入メーカーもある。

 「NP-P502WJD」はDLP/方式レーザー光源(輝度5000lm)で重量8.7㎏の可搬性があるモデル。現行の「NP-P502HLJD」はフルHDの解像度だったが、WXGA(1280×800ドット)に落とした。サイズは幅469×奥行き365×高さ137mmと同様だ。購入後3年または2万時間の使用が保証されている信頼性の高さも特徴とする。

 またHDBaseTに対応しているのも特徴だ。これは、HDMIの信号を長い距離取りまわすために、LANケーブル(カテゴリ5e以上)を利用するもの。ケーブル一本で映像と音声信号をやり取りでき、制御信号は最大100m伝送できる。手元のスイッチャーで映像を切り替えができるため、機器の取り回しが容易だ。

 「NP-PX1004UL-BKJD」は、液晶方式/レーザー光源(輝度1万lm)でWUXGA(1920×1200ドット)の大規模施設用プロジェクター。水冷方式を採用し、ヒートシンクを利用するより省スペースで、空冷に比べて低騒音化。8種類の交換レンズによってさまざまな画角を選べる。例えば超短焦点タイプのNP39MLを使用すれば、1.5mの距離から300インチの大画面にリア投影することも可能だ。

 従来モデルのNP-PX803UL-BKJDの8000lmから高輝度化。カラーホイールの回転速度も毎分7200回転(120Hz)から毎分1万800回転(180Hz)と向上している。こちらもHDMIやDisplayPort接続に加え、HDBaseTに対応する。本体サイズは幅500×奥行き577×高さ211mmでと同等だが、重量は29㎏と1㎏増えた。

 また光学エンジンを密閉構造とし、防塵対策を施すことで長寿命化を実現。例えば輝度は2万時間使用時でも照度維持率95%と輝度の経年劣化を減らしている。非採用のモデルと比べて数10%高い数値だという。

 価格はともにオープンプライスだが、「NP-P502WJD」は60万円程度、「NP-PX1004UL-BKJD」は200万円程度になる見込み。

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