どもどもジサトライッペイです。
全国に自作PCを普及するために、アスキーの自作PC大好き集団“ジサトラ”が出張放送する「ジサトラニコ生出張」も第5回目滋賀県大津編を先日終えました。その中で、抽選プレゼントのご案内をしました。まだご覧になってない方は、YouTube(10月30日まで公開)からどうぞ。放送内でプレゼント応募に関するキーワードを言っているのでお見逃しなく! とはいえ、動画は4時間弱もあるのでごゆったりと観ていただくのがオススメです。なお、応募期限は10月30日23時59分までです。
★ジサトラ出張版in大津 ニコ生&YouTube視聴者プレゼント応募ページ
https://ascii.jp/elem/000/001/255/1255381/index.html
応募締め切り:10月30日23時59分
※番組後半に出てくるキーワードが必ず必要です。
※賞品の発送は2016年11月中旬~11月下旬を予定しております。到着までしばらくお待ちください。当選は商品の発送をもって代えさせていただきます。
プレゼントPCは番組内で僕とつばさが自作したゲーミングPCです。僕がデスクトップPCで、つばさがSkull Canyonをベースに小型PCを作りました。
僕が自作した10万円ゲーミングPCは、その名の通り、予算10万円程度で組めるいまどきのゲーミングPC構成です。
CPUはCore i5-6500で実売価格は2万900円前後。第6世代Core(開発コードネーム:Skylake)と呼ばれる、現在の最新モデルです。ひと昔前はPCゲームと言えばCPU使用率は低いのが相場で、どちらかと言うとグラフィックボードにお金をかけようってのがトレンドでしたが、最近のPCゲームはCPUも結構がんがん使います。とはいえ、8スレッドをフルで使うシーンはそうないので、3万円台のCore i7はVRでもやらない限りコスパが悪いと考え、Core i5を選びました。
なお、ひとつ上のCore i5-6600(4コア/4スレッド、3.3GHz、最大3.9GHz)でも良かったのですが、価格は2万3500円前後とその差は2600円前後。ここはグッとこらえて、ほかのパーツのグレードに回します。
マザーボードはASUSのH170M-PLUSで実売価格は1万5100円前後。CPUがいわゆる“K付き”じゃないので、動作クロック倍率がいじれません。となると、チップセットはIntel Z170では過剰なので、Intel H170を選択しました。そして、Intel H170搭載マザーボードの中でもMicro ATXにしてなるべく安くし、M.2スロットがあるものにしました。
今年は8月ぐらいから安価で高速なM.2 SSDがたくさん出てきました。今後もこの流れは継続し、いずれは2.5インチSSDと同じぐらいの容量単価になるはず。となれば、M.2スロットがあったほうが将来的には役に立つはずです。
メモリーはすごく悩みましたがCrucialの4GB2枚組にしました。つまり、合計容量は8GB。選んだときは実売価格は3900円前後とコスパが良かったんですが、メモリーは価格変動しやすくGB単価(1GBあたりの価格)が8GB2枚組に負けるときもざらです。現在の価格は4400円前後。ですが、そこは予算との兼ね合いで4GB2枚組に決断しました。まあ、8GBもあれば普段使いやゲームで困ることはないでしょう。本格的な写真編集や動画編集で快適さを追求するなら、8GB2枚組がオススメですけど。
SSDはM.2タイプのIntel SSD 600pをチョイス。容量は256GBで実売価格は1万300円前後。こちらもGB単価で言えば512GBモデル(実売価格1万8600円前後)のほうがお得なんですが、予算の兼ね合いでこちらを選択。データ転送速度の公称値は、シーケンシャルリードは毎秒1570MBと高速で、ゲームの読み込みやアプリの起動ではHDDとは比べ物にならないくらい速いです。シーケンシャルライトは毎秒540MBとSATA接続SSD並みですが、これもHDDと比べれば4~5倍ほど速いので、使っていて遅いと感じることはほとんどないでしょう。
また、M.2 SSDなのでマザーボードとの接続が簡単なのも魅力です。2.5インチタイプだとSATAケーブルで接続し、SSD自体をPCケースへ固定しなければなりませんが、M.2 SSDはマザーボード上のスロットに挿して、ネジ1本で固定するだけ。ケーブルがないので、PC内のレイアウトをすっきり見せられます。マザーボード固定ということで、熱の心配もありますが、H170M-PLUSのM.2スロットはCPUソケットのすぐそばなので、トップフロー(上から下に吹き付ける仕様)タイプのCPUクーラーであれば、いっしょに冷やせます。とはいえ、SSDが熱をもってスピードダウンする現象は、長時間の連続書き込み時などでしか起きないので、そこまで気にする必要はないでしょう。
ゲーミングPCの主役、グラフィックボードはASUSのROG STRIX-GTX1060-O6G-GAMINGに。NVIDIA 10シリーズのミドルレンジ、GeForce GTX1060を搭載し、専用ソフトでLEDの色を変えられるイカしたやつです。LEDはボードの端とGPUクーラーカバーにレイアウトされています。マザーボードのPCI Expressスロットに垂直に挿すと、クーラーカバーが下向きになり見えなくなるのがもったいないぐらいカッコイイです。
性能は評判の高い10シリーズだけあって、フルHD解像度なら高画質設定でもさまざまなPCゲームが快適に楽しめるはず。実売価格は4万2100円前後と、このゲーミングPCを構成するパーツの中で最も高価です。しかし、ことゲーミングPCにおいては絶対にケチってはいけないパーツがグラフィックボード。ここに投資するために、CPUやマザーボードのグレードを下げ、メモリーやストレージの容量を削る、節約してゲーミングPCを作る上での鉄則です。
電源ユニットはCorsairのCX550M。容量は500Wで、実売価格は7000円前後です。PCに必要な電力の大半はCPUとグラフィックボード(GPU)なんですが、Core i5-6500とGeForce GTX1060程度なら500Wもあれば十分です。では、500Wクラスで一番安いのを選んだかというとそうではなく、電力変換効率とケーブル方式にこだわりました。
PCにおける電源ユニットの役割は、コンセントからくる交流入力に対し、直流出力への変換です。その際、電力変換効率が悪いと、実際に消費している電力と使用している電力に大きな差が生まれます。そのため、電源ユニットにはこの電力変換効率を示す指標として、“80PLUS”という規格が存在します。ランクは6つあって、スタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの順に電力変換効率が高くなります。もちろん、値段もそれに比例して高くなります。
今回選んだ製品は下から2番目の80PLUS BRONZE(ブロンズ)を取得しているので、ふつうの電源ユニットよりやや良い程度ですが、長く使えば使うほど電気代に跳ね返ってくるので、ある程度は気にして選んだというところです。
また、ケーブルはメインの20+4ピンとCPU補助原電用の4+4ピンだけ電源ユニットから生えている“セミモジュラー式”。グラフィックボードの補助電源用ケーブル(6+2ピン、2本付属)やSATAケーブルなどは外せるので、今回のようなM.2 SSDを使って、光学ドライブもつけないような自作だと余剰ケーブルはすべて外しておけます。無駄がないって素敵です。
PCケースはSAMAの黒透(KUROSUKE)、サイドパネルが全面アクリルなのですっきりとした配線レイアウトを見せるには好都合です。それでいて実売価格も4000円前後と爆安なのでオススメです。ただし、やはり安いだけあってちょっとつくりが雑なところがあって、今回のマザーボードとグラフィックボードの組み合わせだと、HDMI端子などがケース拡張ボードスロットのすきまギリギリに。映像ケーブルはコネクター先端が太くないもじゃないとかっちり入らないのでご注意を。
ざっと僕の作ったデスクトップPCを説明してきましたが、これで合計価格は10万3800円前後です。OSは付属しません。また、光学ドライブもない構成なので、できれば光学ドライブとDSP版のOSをいっしょに買って組み込むと吉です。もちろん、DSP版じゃないパッケージ版をお持ちの方ならUSB光学ドライブでインストールして、レイアウトをすっきりさせたまま使うのもアリでしょう。
お次はつばさの作ったSkull Canyonのご紹介です。
Skull Canyonとは、Intelの人気ベアボーン『NUC6i7KYK』の開発コードネームです。実売価格は6万9700円前後と高価ですが、デスクトップPCと違って、CPU(グラフィック内蔵)、マザーボード、無線LANユニットがすでにPCケース内に配置されており、電源ユニットの代わりに付属のACアダプターで動かします。その際、注意が必要なのは、ACアダプターに挿す電源コードが付属していない点です。俗にいう、メガネケーブルってやつですね。電気屋さんにいけば500円ぐらいで買えるはずなので、プレゼントが当たった方は覚えておいてください。
Skull Canyonを使った自作では、筐体が狭くてグラフィックボードが挿せませんが、心配ご無用。実はCPUにゲーム性能で大事なGPUを内蔵しております。しかも、一般的なノートPCに入っているCPU内蔵GPUよりもはるかに性能が高い、Intel Iris Pro Graphics 580を採用。その実力はMacBook Airはもちろん、GPUが高性能なSurface Bookすらも凌ぎます。
もちろん、デスクトップPCのグラフィックボードほどの性能はないのですが、大津ニコ生で動かした「A列車で行こう9」のような中負荷なゲームであれば、中ぐらいの画質設定でもフルHDで十分遊べます。
メモリーはデスクトップPC向けではなく、ノートPC向けのSO-DIMMを使います。今回は8GB2枚組のCrucialメモリーを採用しました。実売価格は8700円前後ですが、4GB2枚組よりもGB単価が良かったので豪勢にいきました。
M.2 SSDにはデスクトップPCと同じく、Intel SSD 600pを選択。しかし、容量は倍でGB単価が良い512GBにしました。実売価格は1万8600円前後。Skull CanyonはM.2スロットを2基備えているので、容量が足りなくなったら増設もできます。幅211×奥行き116×高さ28mmの小型PCながら、増設できる余裕があるのはありがたい仕様です。
と、こんな感じで合計価格は9万7000円前後でした。こちらもOSは付属しませんので、DSP版をインストールするなら追加でM.2 SSDを買うことをオススメします。パッケージ版ならUSB光学ドライブでもOKです。ドライバー類はIntelのウェブサイトにあるので、チェックしてみてください。
では、ご応募お待ちしております!
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