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偽造やなりすましが難しい静脈認証を赤外線センサーなしで実現

日立、スマホカメラで指静脈認証する技術を開発

2016年10月24日 14時54分更新

スマホのカメラによる指静脈認証の基本原理

 日立製作所は10月24日、スマホのカメラを利用して指静脈認証を行なう技術を開発したと発表した。

 指や手のひらにある静脈パターンを用いる生体認証は、パターンが体内にあることから指紋などに比べても偽造やなりすましが難しく生体認証に適しているが、肉眼では見えにくいことから一般的には赤外線センサーを用いる。

 日立では、スマホに搭載したカメラのカラー画像を用い、画像補正によって皮膚の色あいなどから指静脈パターンを抽出する技術を開発。皮膚表面のしわと区別できるほか、複数の指をかざすことで認証精度を高めて安定したパターン抽出を行ない、指をかざす際の位置や向きも高精度に補正するという。

 同社では、オンラインショッピングなどネット経由の本人認証技術としての利用を想定しているという。

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