ティアックは10月19日、新たなフラッグシップライン「Reference7」を発表した。
シリーズ第一弾はネットワークCDプリメインアンプの「NR-7CD」。D/Aコンバーター、プリアンプ、パワーアンプの全段でデュアルモノ構成とし、フルバランス伝送を実現。L/Rの干渉を限りなく抑え、分離性を高めた。また製造は、青梅にある同社の工場で基盤の半田付けから組み上げまでを一貫して行っている。
またアップコンバート専用の回路「RDOT-NEO」を搭載。PCM音源を最大でDSD12.2MHz、PCM384kHzまでアップコンバートできる。CDだけでなく、Bluetooth経由で入力した音源のアップコンバートも可能だ。
デザイン面ではアナログのVUメーターを搭載するほか、ラウンド状のサイドパネルを採用。オーセンティックなオーディオ機器と、現代的な雰囲気をあわせ持った印象に仕上げた。
発表会では、マーケティング本部の寺井翔太氏が製品紹介を担当。説明が入る段階でベールをはがすと、「おお!」「かっこいいな!」と記者席から声が上がっていた。
朝倉怜士氏、新生ティアックに期待
発表会には、評論家の朝倉怜士氏もゲストスピーカーとして登壇。「若い頃、仕事がつまらなかったので、オーディオに凝ろうと思ってティアックのオープンリールデッキやカセットデッキを購入した。(ティアックは)質実剛健で信頼感のある音という印象を持っている」と話した。
また、同社の以前の製品をスライドで紹介し「ここ数年は、いまひとつ、いまふたつな製品ばかり作っていて、こんなものを作っているようでは未来がないと感じていた」とユーモラスに話して会場の笑いを誘い、今回のリブランド後は非常に好印象。これからのティアックに期待」と話した。
同社は今年の4月に「リアクティベーション(ブランド再生)」として企業理念を一新したばかり。今回の製品も「NEW VINTGE」というコンセプトの元、クオリティーと芸術性を持った「本物のオーディオを作る」という理念に則って開発された、非常にハイクオリティーな製品だ。丁寧に処理された独特のたたずまいは、ぜひ店頭などでじっくりと確認してほしい。
NR-7CDは2017年の1月下旬発売予定。価格は42万円前後になる見込みだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります