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オーディオテクニカがaptX HD対応の「ATH-DSR9BT」など新製品を発表

2016年10月14日 00時00分更新

aptX HDにいち早く対応したフルデジタルBluetoothヘッドフォン

 注目はやはり、新規格「aptX HD」に対応したATH-DSR9BT、ATH-DSR7BTだろう。aptX HDはapXの384kbpsを上回る576kbpsのデータ転送速度で、24bit/48kHzの情報を伝送できる新規格で、すでにAstell&KernのAKシリーズなどが対応を表明している。さらにフルデジタル駆動に対応。DnoteによってUSB接続時には24bit/96kHzのハイレゾ再生ができることに加え、Bluetoothで受けた信号も、途中でアナログ信号に変換することなく、デジタル信号のまま(パルス信号として)直接ドライバーに伝えられる。これを同社は“ピュア・デジタル・ドライブ”と呼んでいる。

上位のATH-DSR9BT

操作部材は下側の左右に配置している。

対応スマホで、aptX HDのオンオフを切り替えながら試聴したが、量子化ビット数の豊富さがあるためか、中低域の情報量が豊富で中抜けせず聴ける印象。確実に差はあると思えた。

aptX HDは24bit/48kHzで、CDを上回る情報量を伝達できる。

 音質面も非常に高く、Bluetoothヘッドフォンのイメージを少し改めたくなる印象。一般的なプレーヤーに有線で直結するヘッドフォンのストレートな音色と比べると、多少イコライジング色が感じられる面もあるが、情報量が豊富だ。上位のATH-DSR9BTとATH-DSR7BTを比較した場合、9BTのほうが中低域の充実感が高く安定感がある。しかし、7BTも中高域が美しく伸びて魅力的な音色だ。単純な上位/下位というよりキャラクターの異なる2つの選択肢と考えたほうがいいし、価格差を考えると7BTもかなり魅力的な選択肢だ。

ドライバーの分解図

従来はBluetooth接続時に一度アナログに変換していたが、今回からフルデジタルで完結する。

ATH-SR9は新ドライバー採用と不要振動の低減で高音質化

 ヘッドフォンでは有線タイプの「ATH-SR9」にも注目。直径45mmの新開発ドライバーを採用したハイレゾヘッドフォンで「ATH-MSR7」の上位機という位置づけ。高域の特性が5kHz高い45kHzまで伸びたほか、主に物理構造の改善により制振性を高め、不要振動による音の歪を低減している。

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