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CEATECのNECブースは個人認証と生体認証の未来を提案

2016年10月04日 10時00分更新

 CEATEC JAPAN 2016のNECブースのテーマは、人と人工知能が協調するAI技術群のブランド「NEC the WISE」。展示物で注目を集めていたのは、実際にリオ五輪のTokyo 2020 JAPAN HOUSE記者会見場の入場管理で利用されていたウォークスルー顔認証システム。IDカードを読み取り機に着券後、立ち止まること無く歩きながら顔認証できるシステムは、認証にかかる時間がコンマオーダー。メガネやヒゲの有無に影響されない顔認証システムはコンサート会場などでの導入事例も多いが、認証にかかる時間がほぼゼロとなると今後活用範囲が拡大しそうだ。

 耳に装着することで個人認証するシステムは、耳穴の反響音特性で個人を特定。利用には耳側にマイクがあるマイク一体型イヤホン(ナップエンタープライズの「インコア」など)が必要だが、作業中や音楽再生中でも常時かつその都度認証可能で、ユーザーに認証を意識させることなく1秒以内に安定的に個人を認識できる。活用シーンとしてはリスニング試験の本人認証や作業者の動態管理などが考えられており、運転中に居眠りしそうな動きを感知して司令所から休憩を促すモーションセンサーを使った応用例も期待される。

耳穴を使った個人認証システム。イヤフォン一体型マイクにナップエンタープライズの「インコア」を利用していた

 ウェアラブルカメラによる映像配信を活用した警備支援ソリューションは、モバイル通信の通信スループットを予測して動画の圧縮率とコマ数を動的に制御して撮影動画のブロックノイズを軽減。さらに暗所や逆光環境での被写体の色と輪郭を鮮明化して視認性を向上し、顔画像の認証技術を組み合わせての利用が想定されている。


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