Oculusの傘下であるOculus Story Studioが制作したVR短編ムービー『Henry』が、第68回エミー賞においてOutstanding Original Interactive Program(オリジナル・インタラクティブ・プログラム部門)賞を受賞した。
Henryとは、主人公であるハリネズミのヘンリーが友達を作る冒険に出る短編作品。2016年3月からOculusストアにて無料公開されているものだ。
制作には元ピクサーのスタッフらも関わっており、VRの世界で可愛いキャラクターたちをどれだけ活き活きと表現できるかに臨んだ作品でもある。その結果、多くのVRコンテンツの中でも史上初のエミー賞受賞作品となった。
本作の監督であるRamiro Lopez Dau氏は「我々は本作の可能性に興奮しています。本作はチームの創造性と技術力を示すだけではなく、ストーリーテリングにおいてVRを用いた表現方法がいかに可能性を持っているかについて、エミー賞をもって証明することができました。VRによる映画的表現はまだきわめて初期の段階ですが、ストーリーテリングのための強力なツールとして、これからより多くのクリエイターが興味を示すでしょう」と述べるなど、あらためてVRの持つ表現力についてアピールした。
Oculus Story Studioでは最新作の『Dear Angelica』を制作中であり、2016年中に公開される予定とのことだ。
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