Photokina2016は世界遺産の超デカい大聖堂のお膝元で現地時間9月20日に開幕。レポートを順次お伝えしているが、誰も予想していなかった富士フイルムの中判ミラーレス「GFX」の発表で、ハイエンドは中判に移行するのかという緊張感の中、会期は続いている。
そして、会場では本体サイズが大きいデジカメがいくつかあり、目立っていたので写真で紹介していく。
大いに注目を集める富士フイルムの「GFX」
富士フイルムの「GFX」
GFXコーナーは、ショーケースの中に並べられていて、実機は触ることができませんが、お客さんが常に張り付いている状態です
たまに富士フイルムの担当者が実機を手にして会場に現われると、また人だかりができるという状態です
コンセプトモデル「V1D」が目玉のハッセルブラッド
というわけで、Photokinaに先立って、中判ミラーレスを発表したハッセルブラッドのブースに行ってみました。ブースの中央上部にも表記がありますが、ハッセルは今年で創業75周年で、4116キャンペーンを実施中です。1941年から2016年という意味ですね
4116コレクションの1つとして、6月に発表した中判ミラーレス「X1D」のオールブラックエディションを発表しました。本体とレザー・ハンドストラップ、XDC45mmの標準レンズのセットです
さらに、ブースでは「V1D」というコンセプトモデルも発表。Vはもちろん500CでおなじみのVシステムからきており、なつかしい直方体のデザインである
4面に取り付け部が設置されており、上部と背面には面ユニット、左右には円型取り付け部がある
このモデルでは上面と背面に液晶ディスプレーが設置されているが、上面はEVFに交換可能。グリップと回転ダイヤルも左右どちらでも好きなほうに取り付けられる
レンズマウントの左下にシャッターボタンがあるのも、Vシリーズを使っていたユーザーにはうれしいのである。ちなみに、4116コレクションはすべてシャッターボタンがメタリックオレンジになっている
ハッセルブラッド(Hasselblad)のブースでは「V1D」というコンセプトモデルを展示していた。正方形の7500万画素の撮像素子を搭載予定。マウントはX1Dと同じで、レンズシャッター内蔵のXDCレンズが利用できる。
30mmF3.5の広角レンズも発表された
また、Photokinaに合わせて30mmF3.5(35mm判換算で24mm)の広角レンズも発表。Hシステムのレンズをアダプターを通して利用可能というが、45mm、90mmと合わせて3本はちょっと寂しい。富士フイルムも来ることだし、専用レンズの拡充が期待される。
先に発表となったMOTO Z用のカメラモジュールも展示されており、関心を呼んでいた。これもオレンジシャッターなので、4116コレクションの一部なのだ。レンズの下の数字の刻印もある
ちなみに、ドイツのヨドバシカメラ的な「Saturn」ではMOTO Zを発売していて買いそうになった。お値段は699ユーロである。レノボさんにはやく日本でも発売してほっしーのである
レンズにメモリーカード……デジカメ以外のデカいもの
デカいつながりでタムロンが発表したレンズを触ってきた。150-600mmF5-6.3でキヤノン・ニコン用。AF速度や手ブレ防止機能が向上したほか、ズームリングのスライドで、どの位置でもロックが可能となっている
とても片手で持っていられないので、次にマンフロットの一脚をチェック。「XPRO Monopod+」は土台部分に得意のフルードシステムを採用している。写真のオレンジの丸い部分がそうで、ロックを外すとムニューっと、ビデオ雲台のような感触になる
もうひとつ、デカいといえばサンディスク。ウェスタンデジタルの子会社となったばかりだが、Photokinaに合わせて、ついに容量1TBのSDXCカードを発表。前回のPhotokinaでは512GBを発表したので、2年で2倍になったわけだ。とはいえ製品化は未定で、試作品の実演という形である