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グーグルのAR技術「Tango」対応のファブレット「PHAB2 PRO」も日本上陸

新時代の超絶極薄2in1 PC「YOGA BOOK」、LTE版を含めて早くも国内リリース!

2016年09月27日 10時00分更新

キーボードの代わりに全面タッチセンサーを搭載
新感覚のキー入力&ペン入力を実現した「YOGA BOOK」

 「IFA 2016」で初めてお目見えした、レノボ「YOGA」シリーズの最新モデル「YOGA BOOK」。

 薄型ボディーに10.1型液晶(1920×1200ドット)と360度回転ヒンジを搭載するところまではYOGAシリーズの特徴を受け継ぐが、従来キーボードがあった場所には平らなタッチセンサーのみが配置されている。

これまでキーボードがあった部分はタッチキーボードにも電磁誘導式のペンが使えるタブレットにもなる

 キーボード入力したいときはLEDでキーが表示されるほか(Haloキーボード)、付属のデジタイザーペン(REAL PEN)では一般的なペン入力に加え、タッチセンサー部に紙のノートを置いて手書きすると、その内容が自動でデジタル化されるという多様な入力方式をサポートする。

写真は海外版のものだが、日本で発売されるモデルはもちろん日本語キーボードになっている

REAL PENのインクの芯で手書きしたものがそのままデジタル化される

 このYOGA BOOK、ハードウェアの特徴としては、とにかく薄型軽量である点が挙げられる。ディスプレー部の厚みはわずか4.05mm、タッチパネル側(クリエイトパッドと呼称)も5.55mm。両方合わせても9.6mmで、レノボでは世界最薄の2in1デバイスとアピールしている。また重量もわずか約690gだ。

とにかく薄い。ディスプレー側は4mm強

 Haloキーボードは、基本的にはタッチキーとなるわけだが、ThinkPadを開発する大和研究所の監修により、ThinkPadと同じキー数やキーピッチを確保。また、キータッチ時はフィードバックの振動を発生させることで確実な入力をサポートする。さらに個人のクセを学習し、タッチの検知位置を自動調整する機能も搭載されている。

 一方のREAL PENは、2048段階の筆圧レベル感知に対応。同じペンでインクによる入力にも可能になっている。もちろんディスプレー側もタッチ入力は可能。YOGAシリーズでおなじみのAnyPen技術により、先が固い物であれば操作できるという特徴を持つ。

もちろんタブレットスタイルでコンテンツを楽しむのにも適している

 CPUはAtom x5-Z8550、メモリーは4GB、ストレージは64GB。OSにAndroid 6.0を用いる「YOGA BOOK」と、Windows 10 Home 64bitの「YOGA BOOK with Windows」の2モデルがあり、それぞれにWi-Fi版/LTE版の計4製品が用意される。直販価格はAndroid+WiFi版が税抜3万9800円、同LTE版が税抜4万4800円、Windows+Wi-Fi版が税抜5万2800円、同LTE版が5万9800円。10月中旬からの出荷予定。

レノボ「YOGA BOOK」の主なスペック
CPU Atom x5-Z8550
メモリー 4GB LPDDR3
ストレージ 64GB
画面サイズ 10.1型ワイド
解像度 1920×1200ドット
サイズ(閉じた状態) 約256.6×170.8×9.6mm
重量 約690g
バッテリー
動作時間
約15時間(Android版)
約13時間(Windows版)
OS Android 6.0 or
Windows 10 Home(64bit)
無線LAN IEEE802.11ac
対応バンド(LTE版のみ) LTE:1/3/5/8/9/18/19
W-CDMA:1/3/5/6/8/9/19
カメラ リア8メガ/イン2メガ
インターフェース/スロット microUSB、microHDMI、Bluetooth 4.0、イヤフォン、microSD、nanoSIM(LTE版のみ)
カラバリ ガンメタルグレー、シャンパンゴールド、カーボンブラック(Windows版はカーボンブラックのみ)

グーグルが開発を進める「Tango」に初対応の
6.4型ファブレット「PHAB2 PRO」

 グループ傘下にモトローラを抱えるレノボだが、Lenovoブランドでも6.4型ファブレット「PHAB2 PRO」をリリースする。11月下旬の出荷開始予定で、直販価格は税抜4万9800円。

Tango対応のレノボ製ファブレットが日本に登場

 PHAB2 Proは、グーグルが開発を進める空間認識技術「Google Tango」に対応した初の端末でもある。また、端末の開発にはレノボがパートナーとなって3年にわたって行なわれてきたとのこと。そのため、6~12ヵ月はTango対応端末はレノボからのみのリリースとなる。

3つのカメラで空間を認識する

 Tango自体はグーグルのサイトや下の動画を見ていただくのが早いが、ARや空間計測など、これまでのスマホでは実現できなかった、まったく新しいアプリやサービスが実現される予定だ。

 このTangoに対応するために、PHAB2 Proの背面には通常の1600万画カメラのほか、深度カメラ、魚眼カメラの3つを搭載し、物体の移動解析や空間記憶、奥行認識などを可能にしている。

 そのほか、スマートフォンとしての主なスペックは、ディスプレーにWQHD解像度(1440×2560ドット)の6.4型IPS液晶、CPUにオクタコアのSnapdragon 652(Google Tangoエディション)、4GBメモリー、64GBストレージ、4050mAhバッテリー、Android 6.0など。

6.4型の大型ファブレットとしての活用ももちろん可能

 後述のスペック表からもわかるように、国内向けバンドの対応は少なめで、かつスマートフォンとしては相当に大型。グーグルが開発を進めている新しいテクノロジーに興味を持つユーザー向けの端末と言えるだろう。

レノボ「PHAB2 PRO」の主なスペック
ディスプレー 6.4型IPS液晶
画面解像度 1440×2560ドット
サイズ 約88.57×179.83×6.96~10.7mm
重量 約259g
CPU Snapdragon 652(オクタコア、
Google Tangoエディション)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部メモリー microSDXC
OS Android 6.0
LTE対応バンド 1/3/5/8/38/41
3G対応バンド 1/5/8
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ リア16メガ/イン8メガ、
深度カメラ、モーショントラッキングカメラ
バッテリー容量 4050mAh
指紋センサー
SIM形状 nanoSIM×2
カラバリ ガンメタルグレー、シャンパンゴールド

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