検証環境とベーシックな性能評価
では検証を始める前に、今回の検証環境を紹介しよう。RX480は2枚挿し時(CF-X:CrossFire X)のパフォーマンスを見るために同じものを2枚用意した。以降のグラフでは2枚挿しを“RX480 CF-X”と表記する。
またRX480と性能や実売価格の近いGTX 1060も用意した。ただしOC版は入手が間に合わなかったため、日本では入手しづらいFounders Editonを使用しているのはご容赦頂きたい。
検証環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-6700K」(4GHz、最大4.2GHz) |
マザーボード | ASUS「Z170-A」(Intel Z170) |
メモリー | Crucial「BLS2K8G4D240FSA」(DDR4 PC19200、8GB×2) |
グラフィックボード | RADEON RX480リファレンスカード or GeForce GTX 1080 Founders Edition or GeForce GTX 1060 Founders Edition |
ストレージ | Intel「SSDPEDMW400G4X1」(NVMe SSD、400GB) |
電源ユニット | Corsair「RM650」(650W、80PLUS Gold) |
OS | Windows 10 Pro 64bit(Anniversary Update) |
この環境でRX480とGTX 1060のざっくりとした性能を「3DMark」でみてみよう。テストに使用したのはDirectX11ベースの“Fire Strike”および“Fire Strike Ultra”、そしてDirectX12ベースの“Time Spy”だ。
Fire StrikeやFire Strike UltraのスコアーはRX480シングルだとGTX 1060より微妙に下回る、CF-X環境にすると一気にGTX 1080に迫る。最新RADEONの設計を上手く活かせない、オールドスタイルの設計のゲームだと、このような結果になる。
一方DirectX12に対応したTime Spyだとスコアー差はぐっと縮まり、CF-X環境だとGTX 1080を超えてきた。Time Spyはプログラム設計の仕様上Async Shaderを上手く使えてないという議論はあるが、RX480は次世代APIだと性能が延びる傾向にあることがわかるはずだ。
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