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自律走行車を開発しているデベロッパーに供給される

NVIDIA、手のひらサイズの自動運転車向けAIコンピューターを発表

2016年09月14日 15時24分更新

 NVIDIAは9月13日(現地時間)、自動車メーカー向けに手のひらサイズで高いエネルギー効率の人工知能(AI)コンピューター「NVIDIA DRIVE PX 2」を発表した。

 NVIDIA DRIVE PX 2は、高速道路での自動運転やHDマッピングを含むオートクルーズ機能に対応しており、自動車でディープ・ニューラル・ネットワークを使用して複数のカメラとセンサーからのデータを10Wの消費電力で処理できるという。同製品は、中国のBaidu(百度)に自動運転のCloud-to-Carシステム用の車載コンピューターとして採用される。

 DRIVE PX 2により、自動車メーカーとTier 1サプライヤーは、自律走行する自動化車両の生産を促進できる。小型フォーム・ファクターのDRIVE PX 2を自動車のオートクルーズに使用すれば、周囲で起こっていることをリアルタイムで理解し、HDマップ上での現在位置を正確に把握して、安全な進路を計画できるとしている。

 自律走行車を開発している80社を超える自動車メーカー、Tier 1サプライヤー、新興企業、研究機関が、DRIVE PXを採用しているという。DRIVE PX 2のアーキテクチャーは、単一モバイル・プロセッサー構成から、2個のモバイル・プロセッサーと2個のディスクリート(外付け)GPUを組み合わせた構成、さらに複数のDRIVE PX 2からなる構成に対応。この拡張性により、自動車メーカーとTier 1サプライヤーは、高速道路のオートクルーズから、自動ショーファーによる2地点間走行、さらに完全な自律走行車に至るまで、幅広い自動運転ソリューションを開発から生産へ移すことができるとしている。

 NVIDIA DRIVE PXは、NVIDIAの幅広いAIコンピューティング・ソリューション・ファミリーに含まれる。このため、データセンター内のNVIDIA DGX-1上でディープ・ニューラル・ネットワークのトレーニングを行なっているデータ・サイエンティストは、車内のNVIDIA DRIVE PX 2もシームレスに操作できる。データセンターで稼働しているものと同じNVIDIA DriveWorksアルゴリズム、ライブラリ、およびツールが車内でも動作するという。

 このエンドツーエンドのアプローチにより、NVIDIAの統一AIアーキテクチャーが活用され、また無線でのアップデートにより、自動車に新しい機能や能力をライフサイクル全体にわたって追加し続けることができるとのこと。

 

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