「iPhopne 7」「iPhone 7 Plus」は確実に売り切れ、ヒットすると思っている。多くの方が、Suica対応という大きく強いインパクトに対して魅力を感じたはずだからだ。Suica対応を果たしたおかげで、東京の方なら10月下旬からお財布を持たなくても電車に乗れるし、コインロッカーも使えるし買い物もできる。バスやタクシーにも乗れる。Apple Payに登録できるクレジットカードを所持していれば、iPhone上で手軽にSuicaにチャージできる。このあたりはモバイルSuicaより便利に感じる方もいるだろう。
ただ、iPhopne 7、iPhone 7 Plusのそれ以外の魅力が日本では伝わりきれていない気がする。“神は細部に宿る”という言葉通り、iPhopne 7、iPhone 7 Plusはこと細かな点にまで、強く引きつけられる魅力に溢れているからだ。
デジタルカメラを乗り越えるiPhone 7とiPhone 7 Plus
そのひとつ目として挙げたいのが、カメラだ。iPhone 7、iPhone 7 Plusのカメラは本当に素晴らしい。何気なく構えてというだけでもキレイな写真を撮れるが、iPhone 7 Plusに関しては10倍ズームでもかなり美しく撮影できるように進化した。
ご存じのように、iPhone 7 Plusは12MP広角カメラと12MP望遠カメラを搭載しており、2倍ズームの時点で切り替わる(2倍光学ズーム、最大10倍のデジタルズームが可能だ)。うっかり2~10倍ズームの撮影時は望遠側のレンズしか使っていないと考えてしまうが、実はずっと両方のレンズが使われている。
片方のレンズを指でふさいで実験してみたところ、指が写真に写らず必ず景色が撮影できるようになっていた。発表会ではマシンラーニング(機械学習)で被写体を認識するという話があったが、おそらくこの技術が効いているのだろう。
指でレンズをふさぐと、その影をおそらくノイズだと認識し、望遠側のレンズをふさぐと広角側のレンズだけできちんと景色を撮影しようとする。さまざまな条件の中で可能な限りベストな写真が撮れるように設計されているようだ。
これまでのiPhoneのカメラは、画質面ではいわゆるミラーレスカメラなどに追いつかないまでも、できるだけ高画質を実現するというアプローチが採用されていた印象がある。しかし、iPhone 7 Plusに関してはそれらデジタルカメラを超えた部分があり、驚かされる方は多いだろう。2016年末のアップデートで提供予定の「ポートレートモード」も技術的に非常におもしろい。
細かなマニュアル設定を行ない撮影するのであればデジタルカメラのほうに軍配が上がるものの、一般的なユーザーが「キレイに写真を撮る」ことに関しては、手軽さやわかりやすさという面でかなり優秀だ。iPhone 7に関してもマシンラーニングによる絵作りや、レンズがF2.2からF1.8と明るくなったことで大きく進化しているといえるだろう。カメラアプリも進化し、使い勝手が飛躍的に向上している。RAWファイル対応のAPIが公開されたので、これに対応するRAW対応カメラアプリだったら、RAW撮影も可能だ。
iPhoneには2種類あるが、林信行氏は文字の打ちやすさなどを考慮してiPhone 6sを使っていたという。その前はiPhone 6を使っていたが、今回はあまりにもカメラの性能が優秀なため、iPhone 7 Plusにせざるを得ないと考えているほどだ。
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