9月6日発売の週刊アスキー電子版 1093号は「Windows10搭載 最強2in1パソコン」特集。今や薄型軽量2in1は仕事用だけでなく、メインPCとして家のエンタメもこなせる性能を持っています。しかも人気スマホゲームのPC版が多数登場してくれたりしたおかげで、大画面とタッチ機能を活かせる幅がグ~ンと広がりました。
……と、一口に「2in1」と申しましても、例えば「ゲームが快適に楽しめる2in1」「ビジネスシーンで最強になれる2in1」「持ってるだけで自慢できるマニア注目2in1」などなどそのスタイルは多岐にわたり、実は各社かなり性格が異なります。2in1といえばSurfaceだよね~と早合点せず、数ある中から“最適”を見つけ出すほうがきっと幸せになれるはず。
とはいえSurfaceタイプの2in1(キックスタンドを備えた本体と、カバー兼キーボード&ペンで操作するスタイル)は実用性の高さから人気があり、同じスタイルを採用した製品が続々登場しています。そんなSurfaceタイプの2in1パソコン4機種を、週アス本誌では3人のレビュアーがガチ比較。どれが一番優れているのか、本家Surface Pro 4との違いを含めてチェックしていますよ。
マイクロソフト「Surface Pro 4(CR3-00014)」+タイプカバー
実売価格19万300円前後
■ジサトラカクッチ「極限まで洗練された今も揺るぎない一台」(5点)
microSDスロットや記載マークなどがスタンド裏に隠れ、極限までデザインに配慮した本体。miniDP出力もあり、ファンの音も静か。顔認証も手放せない機能。i5&8GBだとタイプカバー込みで20万円近いのがネック。
■ジサトラショータ「ハードウェアの完成度高し!」(4点)
筐体やキーボードの質感など、ハードウェアの完成度の高さはさすがの一言。高い負荷をかけてもCPU温度は65度前後に抑えられる一方で、高負荷・高温状態が続くと動作クロックが2GHz程度まで落ちてしまう。
■ライターみやさと「インターフェースの使い方が難しい」(5点)
軽めでもしっかりと打てるキーボードや、滑らかに描けるペン、顔認証対応のカメラなど、機能面は文句なし。USBが1ポートしかなく、周辺機器を使いづらいのが惜しく感じた。高価だが、それだけの価値はある。
日本HP「HP Elite x2 1012 G1」+トラベルキーボード
実売価格12万7224円前後
■ジサトラカクッチ「Core mで割り切るなら有力な選択肢か」(4点)
Pro4と違い、角度が強くついたたわみの少ないキーボードが◎。解像度が低めで額縁が太いデザインは気になるが、キーボードカバーを閉じた時のぴったり感もよい。画面出力がオプション対応だがPro4とかなり迷う。
■ジサトラショータ「ペンの書き味は試す価値アリ」(4点)
ペンの書き味は4機種中もっとも滑らかで使いやすく感じた。Corem3は非力に思えるかもしれないが、高負荷時でもCPU温度を80度以下に抑えつつターボブーストがしっかり効くため、最低限のパワーはある。
■ライターみやさと「堅実な作りで実用性が高い」(5点)
少し重たいがしっかりとしたキーボードや、熱ダレの少ない堅実な作りが魅力。USB Type-CはThunderbolt3に対応し、将来性があるのがうれしい。軽さや性能面で見劣りするが、実用性の高さはトップクラスだ。
富士通「arrows Tab RH77/X」
実売価格13万6000円前後
■ジサトラカクッチ「スペック十分だがファンの音が目立つ」(3点)
マグネットで下部1ライン全部が固定されないキーボードのプラプラ感が気になるが、これもドック使用想定のためだろうか。ひざ上での使用はかなり難しい。miniDPもあるが、価格も決して安くないのが悩みどころ。
■ジサトラショータ「キーボードは見た目の割に○」(3点)
キーボードは一見安っぽいが打ちやすく、タッチパッドにも独立したクリックボタンが割り当てられているのが○。アイドル時のCPU温度が他機種に比べ10度ほど高く、高負荷時は動作クロックがやや落ちる。
■ライターみやさと「何もしなくてもファンがうるさい」(2点)
負荷をかけてなくてもファンが回るため、とにかくうるさい。キーボードは角度がつかないため、少し打ちにくく感じた。Core i5で13万円台というコスパのよさは魅力だが、メモリー4GBはもう一声欲しかった。
日本エイサー「Switch Alpha 12」
実売価格12万円前後
■ジサトラカクッチ「まさにPro4廉価版驚異のコスパ!」(4点)
電源コネクターの出っ張りが気になるものの、スタンドのゴム加工はすべりにくくよい。スタンドの裏に製品シールを隠すなどデザインにも気を使っており、質感的にも素晴らしい。驚異の低価格でPro4を脅かす存在。
■ジサトラショータ「静音志向の人にオススメの一台」(5点)
唯一のファンレス機ながら、アイドル時のCPU温度は30度前後に抑えられている。高負荷時はさすがに全機種中もっとも高温となったが、動作クロックも落ちず、80度以下なので許容範囲。とにかく静かなのが最高。
■ライターみやさと「ファンレスだがかなり熱くなる」(3点)
Core i5搭載なのにファンレスで、いくら使っても静かなのが◎。背面がかなり熱くなるので、重たい作業を長時間するには注意が必要だ。ペンでの描画は微妙で、線がガタガタになりがちだったのが残念に感じた。
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インテルの次世代CPUにIFAで発表となった未来型PCに新「Xperia XZ」も速報。 Windows10搭載2in1パソコンからハイレゾイヤホンまで5大特集も充実です!!
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■通巻:1093号
■発行:2016年9月6日(火)
■次号発行予定:2016年9月13日(火)
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