さりげなく置けてスマホとつなげるスピーカーはないですか？
次に里恵ちゃん。今度のリクエストは音楽再生を楽しみたいというもの。
里恵 「寝室や自室など、プライベートな空間で音楽にひたりたいが、大げさなのはダメ。Bluetoothスピーカーを使うという手もあるけど、ハイレゾは楽しめないんですよね……？」
そんな疑問に応えるため、用意したのがヤマハの「WX-010」（実売価格2万5920円）だ。タテ長のボックス型スピーカーで、なんとBluetoothやWi-Fiを内蔵したワイヤレススピーカーなのだ。Bluetoothで手元のスマートフォンやタブレットの音を再生するのはもちろん可能なのだが、注目はネットワーク音源の再生に対応している点だろう。
WX-010。1台（モノラル）での利用も可能だが、2台使うことでステレオ再生もできる。
NAS（ネットワーク接続のHDD）が必要になるが、ここにデータとして音源を保存しておけば、このWX-010を使ってWi-Fi経由で音楽再生が可能になってしまうわけだ。手始めにネットワーク再生で我が家のNASに保存した楽曲を聴いてみよう。曲は「スティーリー・ダン／ガウチョ」を再生。ちょっと古いかな？
里恵 「『ジョジョの奇妙な冒険』が好きなので、スティーリー・ダンも知ってますよ。古い曲といっても、今聴いても凄くカッコいい曲ですよね。それに音の方もパワフルですね。こんな小さいのに」
小型だが豊かな低域を実現しているのはパッシブラジエーターを持つため。
おお、すばらしい。ついつい音楽談義で盛り上がってしまいかけるが、ここはWX-010を解説しよう。高さ13cmほどのコンパクトなサイズなのだが、内部には2ウェイスピーカーと低音を増強するパッシブラジエーターを内蔵。コンパクトでもパワフルな音を楽しめるのだ。モダンなデザインなので、女性の部屋に置いてもあまりゴツい印象にはならないだろう。
もうひとつのポイントは操作の簡単さ。基本的な操作（電源オン／オフ、音量調整）は本体上部のタッチパネル操作でも行えるが、楽曲の選択などを含めてスマホ・タブレット用アプリの「MusicCast CONTROLLER」を使用する。ネットワーク接続の設定も行えるし、NASに保存した音楽の再生だけでなく、インターネットラジオの「radiko.jp」も聴けるし、iPhoneの音楽をAirPlayでワイヤレス再生することもできる。
WX-010の操作に便利な「MusicCast CONTROLLER」
里恵 「iPadで操作すると曲名も表示されるのでわかりやすいですね。設定も画面のガイドの通りに行うだけなので、簡単でした」
スマホアプリで操作できるから、離れた場所にいても快適に使えるのは便利だ。また、より簡単にBluetooth接続で使うこともできる。ペアリングするだけでOKなので、簡単に使いたい人には便利だろう。コンパクトなサイズだから、ベッドルームなどに置いて使うのもいいし、いろいろな場所で楽しめるのもいい。
里恵 「こんな小さい音なのに元気の良い音が出るし、Wi-Fiで気軽に使えるのもいいですね。持って帰りたいくらい気に入りました。キッチンで料理しながら音楽を聴きたい」
小型なのでラックや机の上に気軽に置くことができる。電源さえあればどこでも使えるので、普段は自分の部屋で聴き、家事をする際にはキッチンに持っていくなど応用範囲も広い。
残念ながら防水仕様ではないので、浴室などでは使えない。でも、女子的には入浴時に使える防水スピーカーは「ぜひほしい」とのこと。次の商品では、防水仕様のWX-010の商品化も検討してほしい。
かなり満足してくれた様子だが、実はこれで終わりではないのだ。ここからは、YSP-2700とWX-010の連携プレイを体験してもらおう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります