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秋の夜長に向けた音質改善、ハイレゾにも対応!! 

亜人を大迫力で楽しみた~い!! YSP-2700×MusicCastで自室もリビングも超いい音に

2016年09月15日 11時00分更新

音楽とアニメの秋! 自宅の音楽環境を抜本的に見直そう

 最近のアニメは、音にもこだわった作品が増えている。そのせいか、大画面の薄型テレビを手に入れるだけでなく、ホームシアターシステムのようなオーディオ機器を組み合わせて迫力ある音で楽しんでいる人も増えているようだ。

 オーディオ&ビジュアルライターという仕事柄、知人からどんなオーディオ機器を手に入れたらいいのかという相談を受けることは少なくないが、その多くはほとんどが男性だった。しかし! 今回は女子ですよ! 女子!!

まず夏鈴ちゃん。迫力あるテレビの映像に見合うよう「リビングの音をよくしたい!!」とのこと。逆に里恵ちゃんは、自室などでさりげなく高音質に音楽を楽しみたいとのこと。そして、いつになくにこやかな笑みを浮かべるのが鳥居先生。

 編集部の紹介で我が家にやってきたのは、ふたりの女の子。夏鈴(かりん)ちゃんと、里恵(りえ)ちゃん。現時点では、オーディオ機器にはあまり詳しくない様子。そこで、筆者がおすすめの機器や使い方をガイドしようというわけだ。

 音楽の秋に向けて、自宅の“音”を高音質にする方法について学んで来い!! とのこと。……いやしかし、女子はいいですね。おっさんの家が一気に華やかになります。せっかくなので、迫力のあるサラウンド、そして映画だけでなく音楽もスマートに楽しめる最新鋭のオーディオの魅力を堪能してもらうことにした。

音のビームでリアル7.1chサラウンドを実現する「YSP-2700」

 まずはリビングの高音質化から。テレビの映像を演出するサラウンドシステムを導入してみる。“手軽に”しかし“本格的に”サラウンドの魅力を堪能したい。

 サラウンドというと、まず思いつくのがAVアンプと5.1ch、あるいは7.1chのスピーカーを組み合わせるシステム。最近では天井にスピーカーを設置するDolby Atmosなんてものもある。しかしフロントはともかく、左右や後方にスピーカーを設置するのはなかなか大変。ケーブルの取り回しも必要で、生活にも使うリビングに置く機器としてはハードルが高い面があるだろう。

高さ約51mmと非常に薄型のYSP-2700だが、本格的な7.1chサウンドを実現できる製品。BluetoothやAirPlayなどにも対応する。

 そこで筆者がおすすめするサラウンドシステムは、ワンボディー(+無線接続のサブウーファー)でリアルサラウンドが実現できるヤマハの“YSP”シリーズだ。

 9月に発売されたばかりの「YSP-2700」(実売価格:12万9600円)は直径28mmのビームスピーカーを16個内蔵し、それらを高精度に制御することで音のビームを放射、壁の反射を利用してリアルな7.1ch再生を実現するシステムだ。しかも本体は高さ約51mmと非常に細身。テレビとの接続はHDMIケーブル1本で済み、サブウーファーも無線接続で設置の自由度が高い。最新の4K映像の信号も一通り対応しており、数年にわたって使い続けられる。

どや顔でYSP-2700を進める鳥居先生。最新機種である。

 まずは我が家のリビングに、夏鈴ちゃんを呼んで、一般的な家庭環境に近い形でサラウンドを体験してもらうことにした。

 セッティングを済ませたYSP-2700を見た夏鈴ちゃんに感想を聞く。「思った以上にコンパクト」に感じたそうだ。どうやらホームシアターとか、サラウンドなどと聞いたので、部屋中に大きなスピーカーが置かれた重厚かつおおげさなシステムをイメージしていたようだ。

 しかしリビングのサラウンドというと、最近はこうしたサウンドバースタイルが主流。テレビの前に置くバーのようなスピーカーと、低音を増強するサブウーファーを組み合わせたスタイルだ。しかも、スピーカー部とサブウーファーはワイヤレス接続なので、それぞれを電源につなぐだけなので、余計な配線も不要だ。

サブウーファー。ワイヤレスタイプなのでラック脇、壁に寄せるなど置き場所は自由。横置きしてラック内に収納することもできる。

夏鈴 「コンパクトなサイズも意外でしたけど、配線が不要なのは便利ですね。たくさん機器があると配線とかわからなくなっちゃうので安心です」

 こうしたサウンドバータイプは、配線のシンプルさや省スペース性が大きな魅力なのだ。黒いボディはゴツい印象があるけれども、女性の部屋に置いても邪魔にならないはず。

インテリビームで音場補正、スピーカーの位置が動く動く

 YSP-2700のリアル7.1chを体感してもらうため、調整用のテスト信号で簡単にデモを行ってみた。自動音場補正機能「インテリビーム」で測定を済ませた後、それぞれのチャンネルの音を聞いてもらった。

インテリビーム!! マイクで音場を補正します……(正しくは頭に乗っけるのではなく三脚などで固定します)。

夏鈴 「すごい! 目の前のスピーカーじゃなくて、壁の方から音が聞こえる。今度は後ろから!」

本当に音が動く……と、リアルサラウンドの魅力を実感してくれたようだ。

 一般的なサウンドバータイプのスピーカーはワンボディを実現するためにバーチャルサラウンド技術を使ったものが多い。これは仮想的に後方の音を再現する技術だが、YSP-2700のように、明らかに後ろから音が聞こえるような感じには及ばない。これは音のビームを壁に反射させることで直接音を届けるため。部屋の形状に合わせて音の出る位置(壁に放射する角度)を調整できるので、きちんと微調整を行えば、部屋の形状の影響に左右されることなく、かなり本格的なサラウンド再生が楽しめるのだ。

サウンドプロジェクションのイメージ。スピーカーはフロントにしかないが、壁に音を反射させるので、リアル7.1chと同じ音の動きを実感できる。

アイコン表示や高精細フォントを採用した新デザインの OSD(オンスクリーン・ディスプレイ)により、設定操作がさらに快適に行えるようになった。

【製品情報】YSP-2700

 7.1chサラウンドに対応したYSP-2700は、16個のビームスピーカーで発声した音を壁に反射させ、リアルサラウンドを実現する。YSP-2500の後継として9月に発売になったばかり。本体は高さ51mmとスリムで、無線接続のサブウーファーも同梱する。ARC対応のテレビであれば接続はHDMIケーブル1本で済む。

YSP-2700

 HDMI入力は3系統と十分。HDCP2.2にも対応するため、将来の4K放送も安心だ。さらにAirPlayやBluetooth経由でスマホの音楽を再生したり、逆にBluetooth対応ヘッドフォンなどへの出力も可能だ。リビングの音環境を改善するハブとしても充実している。

 本体サイズは幅944×奥行き154×高さ51㎜(アンテナ水平時)。サブウーファーのサイズは幅147×奥行き353×高さ444㎜。重量はそれぞれ4.0kgと7.9kgとなる。

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