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BELLE II実験などで使用される

宇宙の謎の解明に挑戦する中央計算機システムにIBMのストレージ・ソフトウェアとLenovoサーバーを採用

2016年09月01日 18時14分更新

 レノボ・ジャパンと日本IBMは9月1日、高エネルギー加速器研究機構(以下、KEK)が、2017年に本格稼働を予定している宇宙の謎を解明するための素粒子物理の国際共同実験「BELLE II実験」や「T2K実験(JPARC)」などを支える中央計算機システムに、IBMのストレージ・ソフトウェア「IBM Spectrum Scale」と「High Performance Storage System」を採用し、稼働開始したことを発表した。

 BELLE II実験は、宇宙初期に起こったと考えられているきわめて稀な現象を再現し、未知の粒子や力の性質を明らかにするための国際共同実験だ。現在知られている物理法則を精密に検証するとともに新しい物理法則の解明を図り、宇宙の謎の解明に大きく貢献するという。

 データ解析システムは、高速・高集積なサーバー群を高速ネットワークで相互接続した計算サーバーと、大量の実験データを保存するストレージシステムにより構成されており、国内外の大学や研究機関が共同利用するため、24時間365日、高負荷状態においても安定稼働することが最も重視されていた。

 実験で生じる巨大なデータを高速に処理するため、データ基盤はハードディスクで10ペタバイト、テープで70ペタバイトというストレージ容量を持つIBM Spectrum Scaleで分散処理を行うことで、100GB/秒の転送速度を実現した。

 また、計算システムとして「Lenovo NeXtScale System nx360 M5」を採用し、高いサーバー密度とパフォーマンスを実現する。そのほかのサーバーには信頼性で定評のある「Lenovo System x」を採用し、システムの安定稼働を支えるという。

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