「board」は請求書や見積書の作成を起点とするクラウド業務効率化サービス。2014年にスタートし、先日2周年を迎えたところだ。請求書や見積書など、バックオフィスに必要な書類を簡単に作成・管理できるサービスだが、案件ごとに管理するのが大きな特徴。さらに、その情報を元に将来の資金繰りなどを分析・予測する機能を備えている。
今回は、取引案件を起点に請求書作成から入金予測までできるバックオフィスサービス「board」を体験してみた。
board(ボード) | |||
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プラットホーム | ウェブ | 企業名 | ヴェルク株式会社 |
代表 | 田向祐介 | 設立 | 2010年12月28日 |
取引形態 | BtoB | 利用料金 | 無料(30日間お試し)、Personal(税込980円/月)~ |
経営者のバックオフィス業務を軽減するために開発された「board」
「board」はアプリやクラウドシステムの受諾開発をしているヴェルク株式会社が2014年にスタートしたサービスだ。サイト上では、「請求書作成・見積書発行、クラウド業務効率化サービス」とうたっている。
同社代表の田向祐介氏が実際に経営をしている中で、毎月発行する請求書の枚数が増え、バックオフィス業務が負担になってきた。そのようなニーズがあるならと開発をスタート。見積書や納品書、請求書、領収書などを案件ごとに一括で自動作成、管理できるサービスがお目見えしたのだ。確かに、筆者も請求書をエクセルで管理するのが限界に来ていたので、とりあえず無料お試しで使ってみることにした。
なお、「board」は機能を羅列しても、なかなかサービスの全貌をつかみにくい。実際の処理に合わせて、操作を進めていく方がわかりやすいのだ。今回の記事での体験画像については、掲載する画像すべてにモザイクを入れるわけにもいかないため、請求内容はすべてダミーとなっている。
案件を登録すれば必要書類が自動的に作成される
何はともあれ、「board」では案件を登録することから始まる。「見積書」や「請求書」をそれぞれ作るのではなく、案件の情報を登録することで、ビジネスに必要な書類をまとめて作成してくれるのが特徴だ。納品書や領収書など、不要なものもあるかもしれないが、使わなければいいだけなので問題なし。
まずは左側の「案件登録」をクリック。顧客名、支店名、担当者、案件名、受注ステータス、請求予定日などを入力しよう。初回のみ顧客や支店などを登録するが、後はプルダウンメニューから一発で選択できるようになる。
受注ステータスの設定にあるとおり、とりあえず見積だけ出すといった営業中の案件も登録できる。契約できるかの見込みを4段階で設定し、キャッシュフローの予測に利用できるのも経営者にはうれしいところ。受注確率が高いなら売り上げの予測に入れてしまい、中以下は予測から外すといったことが可能なのだ。
データの登録が一通り終わると、見積書や発注書、納品書、請求書、領収書、送付状などがまとめて自動作成される。ここから必要な書類のみを利用すればいい。書類はPDFで表示して印刷できるほか、直接メールで送信したり、印刷・郵送の代行を依頼することもできる。郵送代行は1通あたり170円(税込)と格安。19時締めの翌営業日に発送される。印刷の手間、用紙や封筒、切手のコスト、投函の手間などを考えたら、ぜひ活用したいところ。
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