動画コミュニティーサービス「niconico」が開催している「ニコニコ町会議 全国ツアー」といえば、毎年4月に幕張メッセで実施している「ニコニコ超会議」の地方出張版となるイベントだ。5年目となる今年は、滋賀、大分、徳島、宮城、岡山、富山、北海道、名古屋、大阪という9会場での開催が決まっている。5会場目の折り返し地点となる岡山県吉備中央町のレポートを写真を中心にお届けしよう。
まったりとしたカオスがイイ!
ニコニコのイベントといえば、「なぜこの場にこれがある!?」というカオスな雰囲気が特長だ。
4月の超会議でも、エンタメや音楽、ゲーム、アニメ、科学・技術など、サイト内で人気の高いジャンルのブースに加えて、自衛隊や政党、大相撲、歌舞伎と、ネットとは縁遠そうな要素を次々と取り込んできて謎のインパクトを出している。一方で、遠方に住んでるniconicoユーザーで、特に小中高生は、金銭や親などの事情で幕張メッセにいけないこともあるだろう。というわけで全国に出張して、その楽しさの一端をお届けするのが町会議の役割となる。
普通、全国ツアーを組むと県庁所在地などの大都市圏で実施するところ、あえてそれを選ばないのがniconicoらしい。名前に「町」とつくように、もともとは市町村の「町」で開催するコンセプトだったが、今ではその枠は外されて、全国に住むユーザーから応募があった場所を元に各自治体などと交渉して実現している。
地元のお祭りとも併催しており、niconicoのファンに加えて、普段、絶対にインターネットを見ないような層もイベントに入り混じっているのが面白い。超会議とはまた違った、独自のカオス感が生まれているのが町会議なのだ。加えて、初めてniconicoの有名ユーザーのパフォーマンスを目にしたり、サインをもらったり、はたまた自分が「主役」として生放送に出演したりと、来場者の純粋な笑顔を見られるのも町会議ならではの魅力といえるだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります