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Xperiaとセットで持ち歩けるポタアン「PHA-1A」:Xperia周辺機器

2016年08月21日 10時00分更新

 以前、この連載で最近のXperiaシリーズはハイレゾ音源に対応しており、高品位なサウンドが楽しめるというお話をしましたが、「スマートフォンのサウンドではまだまだ物足りない!」というユーザーなら、ポータブルアンプ(ポタアン)の導入をオススメします。

 「ポータブルアンプ自体が初耳」という方もいるかと思いますので、カンタンにご説明しましょう。ポータブルアンプは音楽を再生して聴く場合、素の音楽プレーヤー(今回の場合はXperiaのようなスマートフォン)のヘッドフォン端子にヘッドフォンを直接つなぐよりも、ポータブルアンプを経由させることでよりパワフルかつクオリティーの高い音質を楽しめる機器です。

 ただし、ポータブルアンプの良さは理解しつつもその大きさと重量がだいたいネックになります。そこでオススメしたいのが、コンパクトサイズかつ気軽に高品位なサウンドが楽しめるポータブルアンプ「PHA-1A」です。

 「PHA-1A」のサイズは109×62×18.5mm、サイドに丸みがあるのでなかなか小さく見えます。手に持ってみても、一般的なポータブルアンプよりもずいぶん軽く145g程度です。

 「PHA-1A」の性能面を見ると、非同期伝送方式(Asynchronous)を採用する最大192kHz/24bit対応のポータブルヘッドフォンアンプで、音質劣化の原因となる外部ノイズを低減するために、アルミ素材のボディーを採用しています。

 WolfsonのDAC「WM8740」を採用し、高品質オペアンプICには「LME49860」を、出力段には電流帰還型ハイスルーレートヘッドフォンアンプICの「TPA6120」を採用しています。

 側面にある端子類は、Xperiaを含むオーティオプレーヤーのデジタル出力を接続するmicroUSB端子とUSB端子、インピーダンスの異なるヘッドフォンに対応するためにノーマルとハイに切り替えるGAINスイッチなどがあります。意外と便利なのが、充電専用のmicroUSB端子があることです。

 反対側にある3.5mmのヘッドフォン端子ですが、堅牢かつ耐久性をもたせるため金属のプレートに覆われています。ボリュームはダイヤル式で、電源スイッチも兼ねています。駆動時間は約6時間程度ですが、電源を切るのを忘れるとバッテリーがすっからかんになるので注意が必要です。

 さっそくXperiaと接続してみましょう。5型液晶の「Xperia X Performance」や「Xperia Z5」でも良いのですが、せっかくのポータブルアンプのコンパクトさがわかるように、4.6型の「Xperia Z5 compact」につないでみます。「Xperia Z4」以降からはmicroUSB端子に直接接続できるようになったので、端子部の保護カバーがプラプラしないのがいいですね。ポータブルアンプ「PHA-1A」には専用の短いmicroUSBケーブルが付属し、シンプルかつすっきりつなげるのもいいところです。

 ちなみに「Xperia Z3 Compact」とポータブルアンプ「PHA-2」の組み合わせだとどうなるかというと、配線がかなりドエライことになってしまいます。

 ポータブルアンプとの組み合わせで唯一めんどうなのは、くっつけておく際にシリコンバンドなどで留めないといけないところです。シリコンバンドがXperia側面のカメラシャッターボタンや電源、ボリュームボタンを押してしまわないよう避けつつも、画面の上にかかってしまうので若干操作性が犠牲になります。

 細かい話ですが、OSがAndroid 4.0のころは“オーディオ設定”にある“ハイレゾオーディオ(USB)”にチェックを入れる必要がありましたが、Android 5.1以降からは、そういった設定は不要になりました。

 設定の“機器接続”から“USB接続設定”を開き、“USB機器の検出”をタップすれば、Xperiaの音声がmicroUSBからデジタル出力され、ポータブルアンプ「PHA-1A」から高音質オーディオ再生ができるようになります。

 どう見ても、スマートフォンとしての使い方からするとかなり物々しくなってしまうことは否めませんが、音を追求する人々はこのくらいへっちゃらなのです。ヘビーユーザーともなると、こんな程度ではすまないくらいの重装備になります。

 あくまでもふつうの持ち運びを考えるとすると現実的ではないかもしれませんが、ポータブルアンプとつなげてより高音質へのこだわりを追求した使い方としては、今までに比べてかなり気軽に楽しめるようになったかと思います。

 Xperiaでハイレゾ音源にハマってしまった場合、ヘッドフォンの次はポータブルアンプにチャレンジしてみると、また違った面白さが広がるかもしれません!

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