※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーと仲間たちがテクノロジーとサブカルチャーの交差点からお送りする、無責任なコーナーです。久々のHIRO and ASUKAで。
2011年から続くアップル対サムスンの特許訴訟ですが、2016年8月4日(米国時間)、ディーター・ラムズ、カルヴァン・クライン、ノーマン・フォスターら世界を代表する111人のデザイナーがアップルを支持するステートメントに署名しました。
※実物はコチラ(PDF)
アスカ いよいよ舞台は米最高裁へ。日本ではあまり報道されなくなりましたが……。
ヒロ 時間かかったね。2011年以降、さらにいろんな特許がらみで訴えたり訴えられたりで泥沼化していったけど、細かい訴訟は取り下げられ、この最初の裁判だけ決着を迎えるわけだ。
アスカ カリフォルニアの裁判では2015年の控訴裁でサムスンに対し、アップルへ賠償金5億4800万ドルを支払うよう命じましたね。これの見直しを求めて、サムスンが米最高裁に上訴←いまココってやつです。
ヒロ 意匠に関する訴訟では初の見直しってことで注目集めているらしいね。この法廷助言書、元々デザインありきのメーカーだけど、過去のLowery'sやコカコーラボトルの事例など広い業種から支持を集めたところがアップルらしい。
アスカ 社長がiPhone持ってきて、コレつくれって言ったというのは有名な話ですよね。
ヒロ まぁ、最初のGalaxyに関してはクロかも。
アスカ 裁判も、一時期は「もうキミらで話し合ってよ」的な感じになっていたじゃないですか。
ヒロ 問題は「今」だよな。GalaxyどころじゃないほどiPhoneに似ている機種が、それこそ大手メーカーから堂々と出てて、それは訴訟沙汰にならない。
アスカ お金かかりますからね。とりあえず、見せしめの例がいるのではないでしょうか。
ヒロ いまじゃサムスンだって、パクられまくりだよな。スマホのデザインって、まぁそうもう手法も残ってないよね。
アスカ 大きなディスプレーに、最小限のフチと厚み……。一緒になりますわね。
ヒロ 2.5Dとか、いまじゃサムスンが最も差別化に熱心な気もする。まぁ訴訟はソフトウェアのデザインにまで及んでいるけど。
アスカ Apple Watchのデザインで特許申請したとかいうニュースも飛び込んできてますが……。
ヒロ これもアメリカでは炎上しているけど、そもそも考え方が違うんだよね。
アスカ 「優れた芸術家はまねをし、偉大な芸術家は盗む」というピカソの言葉を引用したジョブズですが、こと自分たちのアイデアが盗まれることには寛大ではなかったですよね。
ヒロ 流儀を重んじているんじゃないかな。アップルはゼロックスのことは隠していないし。
アスカ やるならフェアにやれと。これ、ヒロさんどうなると思います?
ヒロ 両者ともお金の問題ではないじゃん、もう最初から。このままだと確かにアップル優位だけど、サムスンも何か手を打つのでは?
アスカ 打たないほうがいい気もしますが……。
ヒロ まぁ裏目に出るよね。
アスカ アップルが勝ったとして、世の中が変わると思いますか?
ヒロ 時間がかかりすぎたからね。もう、いま本当に無法地帯みたいじゃん、ことデザインに関しては。サムスンは、もう十分に成長したと思う。それ以外のメーカーが成長するきっかけになるとは思うけど。
アスカ どのメーカーも成長の過程では、真似るというのは通る道ですよね。
ヒロ すでに成長したメーカーがやったのだから、Xiaomiとかがやるのとはワケも違うけどな。
アスカ では、ヒロさんの予想はアップルが勝つということで、ハズしたら頭丸めてくださいね。
ヒロ 全然いいよ。
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