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低スペックPCやスマホでも高品質のVR体験が可能となる技術

SMI、次世代技術「アイトラッキング」の開発者版をHTC Vive向けにリリース

2016年07月29日 15時15分更新

HTC Vive

 SensoMotoricは、HTC Vive向けに、次世代技術「アイトラッキング」の開発者キットをリリースした。アイトラッキングは、VRヘッドマウントディスプレイ(以下、VRHMD)であるHTC Viveのパフォーマンスをより強く実現する技術として期待されているものだ。

 アイトラッキング技術では、「フォービエイデッド・レンダリング」という描画手法が可能となる。この描画手法は、アイトラッキングセンサーによって、VRHMD使用者の視野の中心部のみを高解像度で描画するというもの。これにより、視野の周辺部は低解像度で描画するということが可能になり、描画に必要となる処理が軽減されるという。

 この技術によって、比較的スペックの低いPCやスマホでも高品質のVR体験が可能となる。またこれまで処理の限界のために品質を落としていたVR体験を、より高品質なものに出来るとされている。SMI社は以前、アイトラッキング機能を搭載した新型Gear VRも発表している。

視野の中心部以外は低解像度で描画される

 アイトラッキング機能を利用することにより、プレイヤーの視線の動きをVR空間内にリンクし、キャラクターやギミックを視線に反応させるといったことも可能だ。そのため、より高いレベルの相互反応や没入感を実現できると期待されている。

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