ポートフォリオを攻撃的に変更!
次は、ポートフォリオを編集してみる。最初の質問に答えて、ロボアドバイザーが最適化してくれてはいるのだが、負けたりするといじりたくなるもの。もちろんTHEOでもポートフォリオの変更はできるのだが、1年に最大2回しか変更できない。通常は、ロボアドバイザーに従っておくことをオススメする。
ポートフォリオを編集する場合、「リスク許容レベル」を自分で調整する。リスクを許容しないなら債権や実物資産を中心にした運用になるし、リスクを許容するならグロース、つまり株式を中心に運用することになる。
まったくオススメしないが、わざとリスク許容全振りにしてみた。その結果……プラス1.46%に大逆転。記事的には美味しいが、読者は安易に真似しないように。リスクがあると言うことはマイナスになる可能性も相応に出てくるためだ。
記事のネタがそろってきたので最後は出金と解約にチャレンジ。出金操作はいつでもできる。指定した自分の口座に振り込んでくれるうえ、手数料もTHEO持ち。いたれり尽くせりだ。なお出金は1万円単位で残高が10万円以下にはできない。それ以下だと口座に入れておいても資産運用の効果が小さすぎるためだ。10万円以下まで引き下ろすなら、解約するしかない。解約もネットから手続きをするだけでいい。
最後に、気になるTHEOの収入源である運用手数料について。これは年間で資産の1%となる。しかも月割り。10万円あたり年間1000円だし、月額なら100円以下なので、格安といっていいだろう。口座解約から8日後、見事筆者の銀行口座に振り込まれた。入金時の手数料を考えても1000円ちょっとのプラスとなった。
もちろん元本割れの可能性はあるものの、グローバルに分散投資するので長期投資なら手堅い。円を銀行に突っ込んでおくよりは、目減りする可能性は少ない。また、証券会社なので、万一同社がつぶれるような(失礼)ことになっても、法律に則って保護されることになっている。
すでに7万人以上が無料診断を受け、6000人が口座を開いているという。とても珍しいのが、ユーザーの60%が20代~30代ということ。投資金額は10~30万円が多いらしい。資産運用に興味があるなら、THEOを検討してみてはいかがだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
※お詫びと訂正:記事初出時、THEOにおける金利の表現について誤解を招く表記がありました。記事を訂正してお詫びします。(2016年8月2日)
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