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プログラミング学習の義務教育化に向けた新しい取り組み

英語とプログラミングを融合したキッズセミナーに注目

2016年07月25日 20時30分更新

 株式会社ゼロワンブースターと株式会社プロキッズ、株式会社ボーダーリンクは7月23日、東京都中野区で小中学生向けに「英語で学ぶ、プログラミング!」イベントを開催しました。

 具体的には、「Scratch」と呼ばれるビジュアルプログラミングツールを利用してキャラクターに動きを付けていくという内容なのですが、会話がすべて英語というルールです。2020年に初等教育でプログラミング教育が義務化されることを受け、キッズ向けプログラミング講座は各所でさかんに開催されていますが、全編英語でのイベントというのはかなり珍しいですね。

 場所は、JR中野駅から徒歩数分の場所にある、ボーダーリンクが運営する「グローバルフィールドキッズ」。ここは0〜9歳での入学が可能で12歳まで在籍できるアフタースクールで、インターナショナルスクールで導入されている国際標準カリキュラムをベースにした全編英語の授業が行われています。

会場はJR中野駅近くの「グローバルフィールドキッズ」

室内では日本語禁止で英語のみの会話というルール。もちろん掲示物もほぼ英語

 今回の授業を進めるのは、プロキッズの代表を務める原正幸氏とスタッフのイーサン・ピット氏。もちろん、最初から全編英語で始まります。

プロキッズの代表を務める原正幸氏(左)とスタッフのイーサン・ピット氏(右)

 今回はグローバルフィールドキッズに通う子供たちを対象にしたイベントで、まずは各自が、自分の名前と年齢、将来の夢(もしくは好きなこと)を英語で自己紹介をしていきます。

イベントには10名以上の子供達が参加

 子供たちは照れながらも、全員が英語で一生懸命話していたのが印象的でした。

照れながらも英語で自己紹介。将来は夢は、医者や漫画家という子供もいました

 自己紹介のあとは、早速プログラミングの授業。最初にプログラミングの仕組みなどをこれまた英語のスライドで確認していきます。

すべて英語のスライドですが、子供たちは真剣に聞き入っていました

 Scratchによるビジュアルプログラミングは、「□□キーが押されたとき」「○○歩動かす」「△△の音を鳴らす」など、あらかじめ用意されたブロックを組み合わせていくことでプログラムを構築できます。子供達はピット氏の英語の説明を受けて、キャラクターに動きを付けたり、背景に写真を設定したり、効果音を追加したりと、プログラムを自分の思うように組み立ていました。もちろん、Scratchのインターフェースは日本語ではなく、メニューやブロックなどの表記はすべて英語です。

英語のインターフェースをものともせず、子供達はプログラミングに没頭していました

 最後に、子供達はそれぞれの席に集まって作ったプログラムを披露。2時間弱のイベントでしたが、かなり複雑なプログラムを作った子供もいるなど、想像以上の理解度に驚きました。

各自の席にみんなが集まって作成したプログラムを動かしていきます。かなり楽しそう

 英語とプログラミングというのは、かなりハードルの高い組み合わせだと思いましたが、グローバルフィールドキッズ内では、普段から英語での会話が基本のうえ、スタッフはネイティブの英語を話すため、子供達は自らは多くは話せないものの、ヒアリングについてはかなり上達しているようでした。実際に、イベント中の英語での注意や呼びかけにも普通に反応していました。

最後は記念撮影

 義務教育化されるプログラミングの授業がどのような内容なるのかは未定ですが、プログラミングの基礎(仕組み)を子供のころから学ばせることは、論理的な思考を身につけるためにも重要だと感じました。

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