週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

特定小電力無線を用いたSANタグを介護シューズに内蔵、離設検出や追跡が可能に

アキレスなど、認知症患者の徘徊早期検出・発見システム実証実験へ

2016年07月06日 19時54分更新

認知症徘徊検出・発見/見守りシステム<仮称>

 アキレスは7月6日、ツクイ、加藤電機と協業して認知症患者の「認知症徘徊検出・発見/見守りシステム<仮称>」の実運用試験を開始すると発表した。

 高齢者などの認知症患者の徘徊する事例が増えているが、単なるネームタグでは身元確認はできても発見には繋がりにくいことから、徘徊の早期発見、早期捜索開始を可能とするシステムが求められている。

 アキレスが開発した介護シューズに、加藤電機が開発した小型発振器「SANタグ」を装着、ツクイのデイサービス内にフェンス型中継器SANアンテナを設置する。アンテナはSANタグからの電波を常時検出しており、見守りエリアから出た場合は短時間で離設備を検出、Eメールなどで通知する。

 加藤電機のSANタグは920MHzの特定小電力帯電波を用いるもので、見守りエリアはあらかじめ数段階(半径約10m~約200m)に設定できる。また、ハンディ端末「SANレーダー」によって見通し距離であれば約4kmまでのSANタグとの距離と方位を検出できる。

 実証実験では7月15日よりデイサービス事業所エリア全国10ヶ所で開始し、9月以降順次拡大する予定。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります