2014年に新興国向けのAndroidプラットフォーム「Android One」が発表され、世界で初めて同プラットフォームを採用したスマホがインドで発売された。
あれから約2年。ようやく日本にもAndroid Oneプログラムを採用したスマホが登場する。取り扱うのはY!mobileで、端末はシャープが担当、「507SH」として7月下旬に発売される。価格は2年契約で1~2万円台とのこと。
今日5日、このAndroid Oneを採用した507SHの発表会が行なわれた。同端末のプレゼンテーションを担当したY!mobile 事業推進本部 執行役員本部長 寺尾洋幸氏は「Y!mobileは価格をシンプルにしてスマホへのハードルを下げました。3月にiPhone 5sを投入した結果、加入者も伸びました。Androidを食うことなく、iPhoneも伸びたんです。とはいえ、まだY!mobileの知名度は大手3キャリアと比べるとまだまだ……。もっとY!mobileを知ってもらうために、新しいプロダクトを投入することにしました。それがこのAndroid Oneスマホです」と、端末導入の経緯を語った。
次にグーグルからAndroid&Playビジネス ディレクター Kara Bailey氏が登壇し「Y!mobileは多くのAndroid端末を多くの方々に提供しています。そんなY!mobileと手を組むことができてうれしく思います。Android Oneは毎月のセキュリティーアップデートが保証されており、Androidの最新の機能やデザインなどを楽します。日本で登場する端末は情報処理能力も高く、ゲームも遊べます。日本の方々が日常生活でAndroid Oneを使うことを楽しみにしています」と、日本市場に期待を寄せた。
なお、端末はSIMロックがかかっている状態だが、6ヵ月後に解除は可能。NFCは搭載されているが、FeliCa(おサイフケータイ)の機能は外しているとのこと。
最後に寺尾氏は「シンプルな料金プラン、全国4000店舗の販売網、Yahoo!との連携、そしてAndroid Oneの投入で、今後はiPhoneとAndroid Oneを育てていきたい。今回はかなり難しいチャレンジだったが、Y!mobileとグーグルとシャープの3社で端末を作り上げることができた。これからはグーグルの新しいブランド、Android Oneを積極的に打ち出していきます」と今後の展望を述べた。
写真で見るAndroid One「507SH」
Y!mobile「507SH」の主なスペック | |
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メーカー | シャープ |
ディスプレー | 5型IGZO液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約71×142×8.8mm |
重量 | 約135g |
CPU | Snapdragon 617(MSM8952) 1.5GHz+1.2GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部メモリー | microSDXC(最大200GB) |
OS | Android 6.0 |
4G対応周波数 | 2.1GHz/1.7GHz/900MHz/AXGP |
VoLTE | ○ |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素/イン:約500万画素 |
バッテリー容量 | 3010mAh |
FeliCa | × |
NFC | ○ |
ワンセグ | ○ |
防水/防塵 | ○(IP5X)/○(IP8X/IP5X) |
連続待受時間(LTE/3G) | 約745時間/約875時間 |
連続通話時間(LTE/3G) | 約1220分/約1220分 |
カラバリ | スモーキーブルー、ブラック、ホワイト |
発売時期 | 7月下旬 |
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