ロジクールは6月29日、テンキー付きワイヤレスキーボード「ロジクール K780 マルチデバイス Bluetooth キーボード(K780)」を発表した。7月1日から直販サイト/ロジクール製品取扱店で販売する。価格は直販で1万1070円。
K780は接続したデバイスのOSを自動で認識し、OSごとの独自キーやショートカットキーにも対応するキーボード。ペアリングは最大3台で、本体左上にあるEasy-Switchボタンを押せば接続を切り替えられる。バッテリーは単4電池×2本を使用する。
ロジクールといえばいわゆるクロモノメーカー。地味ではあるが便利なPCデバイスを提供しているイメージで、今回のK780も一見その路線に見える。しかし発表会ではまったく違う印象を見せた。発表会場は原宿の竹下通りのはずれ。会場の中もなんともオシャレな空間。「あれ(いろいろ)間違えたかも……」と思ったがロジクールの狙いや今後の方針を表している。
ロジクールは、大きな潜在市場に打って出るつもりでいる。
2200万の潜在市場がある
会場で製品の説明をしたロジクールの榊山 大蔵氏はK780の市場投入で「マルチデバイスによって毎日が変わる」と訴求していくことを宣言。
「キーボードは基本的にPCにつながっている。だが、たとえばスマホでLINEの返信はフリック操作になる。ライフスタイルが変化している中でこれは親切なのか。克服できれば潜在市場になるのではないか」
スマホ・タブレットの普及でデバイスごとに文章作成の方法が変わることに疑問を持ち、マルチデバイスキーボードの投入にいたったという。しかし、すでにBluetoothキーボードは世の中にたくさんある。ロジクールも理解している。
「いくら素晴らしいキーボードでもOSをまたぐことで接続がややこしくなる、使い勝手が変わるのはマルチデバイスキーボードとはいえない。OSやデバイスの垣根を超えるのがマルチデバイスキーボード。これをしっかり販売戦略につなげたい」
マルチOS対応によってはじめてマルチデバイスキーボードになるという。
榊山氏によると独自の計算では潜在需要が2200万台におよび、「マルチデバイスキーボードのメリットをいかに伝えられるかがこれからの使命」と語る。
これほど大きな市場があるのか、またあったとして今後どう挑んでいくのかが気になるところ。
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