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10年ぶりに製品投入! 日立マクセルが高級ハイレゾヘッドフォンを発売

2016年06月09日 18時54分更新

ハイレゾ対応ヘッドフォン「MHX-MD5000」

ハイレゾ対応ヘッドフォン「MHX-MD5000」。パワフルながらも繊細な音を奏でる

 日立マクセルは6月9日、ハイレゾ対応ヘッドフォン「MHX-MD5000」を発表した。6月10日発売予定で、予想実売価格は4万円前後。

ハウジング部内側。立体縫製で付け心地がいい

ハウジング部内側。立体縫製で付け心地がいい

2層構造のハウジング。上部に空気穴が開いている

2層構造のハウジング。上部に空気穴が開いている

ヘッドバンドの調整はハウジング横で行なえる

ヘッドバンドの調整はハウジング横で行なえる

 密閉ダイナミック型のオーバーヘッドタイプのヘッドフォン。直径45mmの大型ドライバーを採用する。

 「ベリリウム」という金属でコーティングを施した振動板を採用しているのが最大の特徴。ベリリウムは高域の音の伝播速度が速く、高い周波数の音の再現性に優れている。どれくらい速いかというと、マッハ1の約36倍とのことでパッケージには「マッハ36」という表現が使われている。

ドライバーの構造。音響レジスターは5層構成になっている

 また、硬い金属なので振動版が変形せず、余分な分割振動を抑制できる。さらに、重量が軽くレスポンスが良好なほか、内部損失が高いことにより共振を抑え、音の濁りが少ないという特性もある。

 ちなみにチタニウムと比較すると、速さや硬さはだいたい2.3倍にもなるという。

ハウジングの断面図。空気層が2つに分かれている

ハウジングの断面図。空気層が2つに分かれている

 ハウジング部は2層構造のデュアルチャンバー方式となっており、振動効率を高め、高精度なコントロールが可能となる。

 イヤーパッドには低反発素材を採用。耳の凹凸にフィットして気密性を高めている。

ケーブルは脱着式で3.5mmプラグを採用。ネジ式で簡単には外れないようになっている

ケーブルは脱着式で3.5mmプラグを採用。ネジ式で簡単には外れないようになっている

 ケーブルは着脱式で、バランス駆動用のケーブルを装着することもできる。

 同社ライフソリューション事業本部 マーケティング事業部 事業企画部 課長の沢辺 祐二氏によれば、同社が本格的なヘッドフォンをリリースするのは約10年ぶりになるとのこと。近年はイヤフォンの開発に傾倒していたが、音響メーカーとしてはやはりヘッドフォンは必要と考え、今回の製品開発に至ったという。

 そして、今後も金属コーティングの振動板を使用した製品のラインナップを増やしていくとのことだ。

 なお、同社は6月11日の午前11時から、e☆イヤフォン秋葉原店にて店頭試聴会を実施する。興味のある方は足を運んでみるといいだろう。

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