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リコー、新ビジネス創造を狙うベンチャー支援

2016年06月06日 06時30分更新

最重点分野は“スマートビジョン”

 一方のセキュリティー分野では、グローバル企業ならではの展開力を生かし、アメリカの監視カメラベンチャーとの連携を進めている。これは、リコーがベンチャー支援の“最重点領域“としてフォーカスする「スマートビジョン」分野の事業となる。

「人々が安心、安全に暮らせるよう、画像認識技術を活用していくというのがスマートビジョンの骨子です。そのために適したベンチャー企業があれば、国内でも海外でもぜひパートナーになっていただきたいですね。特にテック系ベンチャーは大歓迎です」と澤田氏は強調する。

 これらの分野以外にも、同社が“ビジュアルレボリューション”と呼ぶ、人々に“ワクワク感”を提供する機器やサービスの提供に力を入れており、その第一弾の製品として人気を集めているのが全天球カメラ『RICOH THETA(シータ)』である。この分野でのベンチャー企業との連携も模索中だ。 

『THETA』はデベロッパーズコンテストで、開発者からアイデアを募集するイベントも開催している

 澤田氏は言う。「ビジュアルレボリューションによって更なるワクワク感を提供できたらと考えています。映像とコミュニケーションの融合に通じるようなベンチャーと組めたらいいなと、日々パートナーを探しているところです」

 このように事業連携を中心とするリコーのベンチャー支援だが、同社はそこから何を得ようとしているのか、次回深掘りしていきたい。

リコー 本社事業所 新規事業開発本部 オープンイノベーション推進室 澤田智裕副事業プロデューサー

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