弓を討つデモでは、右手で矢を取り、弦を引く。この弦を引く際、耳元でキリキリキリと実在するかのように音が鳴り、VRコントローラーのアクチュエーターに作用して、細かな振動が手に伝わり、実際に弓を引いているような感覚を得られる。
このように「触覚」を得られるのは、「NVIDIA PhysX for VR」と呼ばれるコントローラーが仮想オブジェクトに干渉した際に、物理演算によって、視覚と触覚にリアルな反応をゲームエンジンに出力する技術によるモノ。
たとえば、剣を使ったデモでは風船を割るのだが、この際角度やコントローラーを振る速度によっては、うまく割れずに風船が跳ねるだけとなる。もちろん、剣が風船に当たった際の衝撃は、コントローラーの振動によって伝わる。また、仮想の剣をこすり合わせると、細かな振動により、実際に手に持った両方の剣をこすり合わせているように感じる。この技術を使って、アクションRPGをプレイしたら、かなりおもしろそうだ。
また、銃を撃つデモでは、皿を破壊するのだが、皿のどこに当たったかによって割れ方も変わるという。バスケットボールをゴールに入れるデモでは、実際にバスケをプレイするように、手でボールを放つとうまくいかず、膝の屈伸運動を使って放る必要があるという。プレイするスペースこそ必要だが、このように体を使ったVR体験が、物理演算処理による振動と視覚情報で、よりリアルになり、楽しくなることは間違いないと感じた。
VR Funhouse公式動画
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