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COMPUTEXでZenコア採用CPUもチラ見せ!

GPUパワーがCore i7の5割増し! 第7世代APU登場

2016年06月02日 00時12分更新

 6月1日、AMDはCOMPUTEX TAIPEIに関連したプレスイベントを開催。Bristol Ridge(ブリストルリッヂ)こと第7世代AMD AシリーズAPUを発表した。

AMDがBristol Ridgeこと第7世代AMD AシリーズAPUを発表

 ラインナップは、FX、A12、A10が各2モデル、A9、A6、E2が各1モデルの合計9モデルとなっている。

第7世代APUについて説明を行なう、AMD上級副社長兼コンピューティング&グラフィック事業グループGMをつとめるJim Anderson

4Kや次世代映像圧縮技術の「HEVC」に対応し、ストリーミング配信などにも強い

 Bristol Ridgeの性能は、3DMark 11を使ってインテルのCore i7-6500Uと比較すると、GPUパワーで50%も上回っているとのこと。ゲーム用のGPU内蔵CPUとしてはベストな製品であるとアピール。

Core i7-6500UとAMD FX 9800Pとの比較

 同社製のCPUで比較すると、2014年に投入した Kaveriと比較して50%もの性能アップ。ただし前世代のCarrizoとは同じExcavatorコアを採用し基本設計はあまり変わっていない。DDR4-2400メモリーをサポートしたり、AVFS(Adaptive Voltage and Frequency Scaling)技術の最適化などで、改良をはかっており、パフォーマンスとしては25%向上しているが、さらに低消費電力化も実現している。

パワーテクノロジーの改良で、パフォーマンスアップと省電力化が行なわれている

 すでに発表と同時に出荷がアナウンスされており、発表会場では第7世代APUを搭載したPCを多数展示していた。

A10-9600Pを搭載したエイサーのAspire E5-553

 加えて、次世代アーキテクチャー「Zen」を採用したハイエンド向けCPU「Summit Ridge」についても同社のCEOであるLisa Suからアナウンスがあった。

ステージ上からSummit Ridgeをチラ見せするLisa Su

和のテイストが感じられるZENのロゴ

 Summit Ridgeの特徴として上げられたポイントは3つ。既存のCPUと比較して40%以上も性能がアップしていること。コア数は8で、16スレッドでの処理が可能。プラットフォームは同社の新世代AM4に対応することだ。

Summit Ridgeの3つの特徴

Summit Ridgeはサーバーや組み込み製品にも搭載される

 Lisa SuはSummit Ridgeについて、コンシューマー向けのPCだけでなく、サーバーや組み込み型といったビジネス向けにも利用でき、幅広い市場に対応できるとしている。サンプル出荷は2016年の第3四半期を予定。正式な製品化は未定だが、ハイエンド向けのCPUとして期待が高まる製品だ。

 
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