インテルは5月31日、COMPUTEX TAIPEI 2016にて基調講演を行ない、開発中のKaby Lakeこと第7世代Coreプロセッサーを正式発表。今四半期中にメーカーへ出荷されることをアナウンスしました。
第7世代CoreのKaby Lakeは第6世代のSkylakeと同じくLGA 1151を採用しており、プロセスルールも14nmと同じです。そのほかUSB 3.1やHDCP 2.2、サンダーボルト3のネイティブサポートなど、Skylakeの強化版といった位置づけになります。搭載PCの登場は2016年末を予定しています。
さらに4月に深センで行なわれたIDFでもアナウンスがあった、低価格モデル向けのApollo Lakeに付いても言及。こちらはメーカーへの出荷が年末とのことで、搭載PCの登場は2017年になりそうです。
現行世代のCPUについても新モデルとなる「Core i7-6950X Extreme Edition」を発表しました。こちらはインテル初の10コアモデルで、最大20スレッドでの処理が可能。すでに発表と当時に発売もスタートしており、詳細なレポート記事もアップされています。
そのほかCPU関連では、サーバー用のXeon E3-1500 v5シリーズを発表。Xeon E3-1500 v5はビデオストリーミングに強いCPUで、デモンストレーションとして、ニューヨークのBlue Note Jazz ClubからはXeon E3-1500 v5搭載サーバーで、負荷の高い360度のライブ中継の配信を行ないました。
そのほかの製品として、すでに昨年にアナウンスされていた、3D XPointとよばれる不揮発性メモリー技術を使ったOptane SSDのリリースも発表。今年の年末に発売される予定です。
ステージ上では、NANDベースのSSD搭載マシンとOptane SSD搭載マシンによる転送速度のデモを行ない、実測で約3.7倍もの高速化となっています。
今回の基調講演では、スマートフォンに向けたCPUのアナウンスはなかったため、ATOMシリーズの開発キャンセルという噂の裏付けのひとつになりそう。
とはいえ、通信技術に関しては5Gへの取り組みについて、中国のFoxconnとの提携が発表されており、スマートフォンという形にとらわれずに、モバイル通信を使った製品には今後も注力していくようです。
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