タニタは5月31日、椅子から立ち上がるだけで脚の筋力とバランス状態を計測する運動機能分析装置「zaRitz(ザリッツ)BM-220」を発表。6月1日に発売する。
高齢者における筋力低下や運動機能の低下を引き起こして転倒や要介護の原因となる。運動機能の計測はこれまでさまざまな運動テストが考案・実施されているが、タニタでは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」に参画、筑波大学体育系との共同研究により簡単な操作による運動機能の高精度計測を実現した。
zaRitzの計測手法は、椅子に座った状態で本体に足を載せて踏ん張って立ち上がるだけ。荷重センサーが立ち上がりの力強さや素早さ、立ち上がってから安定するまでの時間を計測。USB経由で接続したパソコンやタブレットの専用アプリケーションで分析する。
立ち上がり時の「パワー」と「スピード」は5段階、「バランス」は3段階で評価する。これまで介護施設や研究機関など15カ所でモニター実証を行ない商品化した。価格は50万円(税別)で、介護施設や病院、研究機関向けに販売する。
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