スペックが横並びになる中
各メーカーがスペック以外の独自性を打ち出している
今日開催されたauの夏モデル発表会で登場したスマホは7機種、そしてタブレットが1機種。
他キャリアでもおなじみの「Xperia X Performance」、「Galaxy S7 edge」はもちろんのこと、久々のHTCスマホ「HTC 10」、AQUOSシリーズのフラッグシップ「AQUOS SERIE」、ミドルレンジの「AQUOS U」、以前リリースされたモデルの新カラー&OSがAndroid 6.0になった「TORQUE」、LGと共同開発の日本独自モデル「Qua Phone」と「Qua Tab」など、非常にバラエティ豊かなラインナップになった。
au最速の下り最大370Mbpsに対応するのは「Xperia X Performance」、「Galaxy S7 edge」、「HTC 10」、「AQUOS SERIE」、の4機種。4G LTEとWiMAX 2+のキャリアアグリゲーションを実現しており、最初は東京渋谷駅周辺からスタートし、順次東名阪の都心部へと拡大される予定だ。
Galaxy S7 edgeが他キャリアと唯一違うのは、バットマンをモチーフにした「Galaxy S7 edge Injustice Edition」が限定100台でリリースされること。本体にはバットマンのゲームがプリインストールされ、さらに背面にはシリアルナンバーが刻印される。壁紙やアイコンもバットマンテイストになるので、ファン垂涎のモデルだろう。Gear VRも同梱されるので、このセットを購入すればいきなりVR体験ができる。100台はあっという間になくなってしまいそうだ。
夏モデルは全体的にカメラ機能を押し出したモデルが多く、スリープから起動、撮影までの流れが1秒かからないXperia X Performance、デュアルピクセルとF値1.7の高感度カメラで高画質&暗い所も安心のGalaxy S7 edge、リアカメラだけでなくインカメラにも手ぶれ補正を装備したHTC 10、花火撮影モードが楽しいAQUOS SERIEとAQUOS U、マニュアルモードでこだわった撮影が可能なQua Phoneなど。自撮り(セルフィー)の需要も多いので、インカメラも高画素に、そして高感度になったモデルも増えてきた。今はスペックよりも、カメラの機能や性能でスマホをチョイスするユーザーもいるだろう。
auのみでリリースされるHTC 10は、au初となるクイックチャージ 3.0に対応し、完全放電状態から50%まで約30分で充電できる。さらにオーディオにも注力しており、ハイレゾ対応イヤホンを同梱し、自分の耳の聞こえ具合に合わせてチューニングしてくれるので、最適な状態で音楽を楽しめるようになった。
au独自ブランドとして展開している「Qua」シリーズは防水・防塵という使い勝手はそのままに、Qua PhoneとQua Tabとの連携を強く打ち出している。auシェアリンクを使えば、スマホに届いた着信やメールなどをタブレットに通知を表示させたり、スマホの画面をそのままタブレットに表示も可能となっている。
TOQUEだけはすでに発売されたモデルのカラバリ追加という形だが、OSはAndroid 6.0が最初から搭載されているうえ、アウトドア情報をまとめて表示する「OUTDOOR PORTAL」が追加された。なお、ほかのカラーも順次Android 6.0が提供される予定だ。
このように2016年の夏モデルは、スペックよりもカメラや独自機能をウリにしているモデルが多かった。また、今回は夏モデル第1弾であり、第2弾も予定しているとauの田中社長は語っていたので楽しみにしたい。
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