みなさん、こんにちは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。国内外のApple噂系サイトで5月22日から5月28日までに出回った内容をまとめました。
先週は、iPhone 7だけでなくMacBookシリーズの噂も充実していました。特に2016年後半にリリースされると見られるMacBook Proについての情報が興味深いですね。Touch IDの搭載は規定路線として、新たにタッチバーという有機ELパネルとタッチスクリーンを利用した新インターフェースを採用するそうです。
iPhone 7については、金型や図面がさらに流出して、Plusがデュアルレンズカメラを搭載するのは確実のようです。Smart Connectorについては、情報が錯綜しており、搭載されるのかどうかはまだ不明ですね。
個人的に気になっているのが、Appleがサプライヤーに向けてコスト圧縮を優先し始めているという、台湾の情報筋からの噂。同品質で安くなればそれはいいのですが、どこかにひずみが出てきそうな気がします。
5/23 Appleが有機ELパネルの量産体制を構築中
ブルームバーグによると、Appleが2017年にリリースすると見られるiPhoneに採用される見込みの有機ELパネルについて、サプライヤーが量産の準備を進めているそうです。生産施設に必要な部品を製造している米アプライド・マテリアルズ社は1~3月期の総受注額が200億円程度だったのに対し、4~6月期は760億円超になっているとのこと。シャープや韓国サムスン電子社もディスプレー関連の設備投資を積極的に進めているようです
5/23 iPhone 7の筐体画像が流出
nowhereelseによると、iPhone 7と見られる筐体の写真が流出しているとのこと。それによると、背面のiSightカメラのレンズが大きくなっているのがわかります。また、通称Dラインと呼ばれるアンテナ用に白線がエッジ部分のみになってますね。
5/23 Appleのコスト圧縮戦略にTSMCが危機感
EMSOneによると、Apple Aシリーズを製造している台湾TSMC社が、Appleの低コスト志向に危機感を募らせているそうです。Appleが、より安いコストでApple Aシリーズを製造できる競合他社に鞍替えするという懸念が出てきたそうです。別の情報では、中国系のファウンドリーが各社に売り込み攻勢をかけているという情報もあります。
5/24 MacBookシリーズは6月に拡充される
EMSOneによると、AppleはMacBookシリーズの量産を6月から、大量生産を7月から実施するそうです。現在12インチモデルのみですが、13インチあたりが出るんでしょうね。個人的にはあのキーボードの打鍵感が好きになれないんですが。
5/24 iPhone 7シリーズの金型の写真が流出
9 to 5 Macによると、iPhone 7シリーズと見られる金型の写真が流出しているそうです。この金型を見ると、Plusはデュアルレンズを思わせる楕円形の穴が設けられていることがわかります。ただし、Smart Connectorの端子部分は確認できません。
5/24 次期MacBook ProはTouch IDやタッチバーを搭載
9 to 5 Macによると、2016年後半に登場すると見られるMacBook Proは13/15インチがラインアップされ、デザインが刷新されてより薄く軽くなるそうです。キーボード面にTouch IDのほか、キーボードの上部にタッチバーが搭載されるとのこと。台湾KGI証券のアナリストの見解です。タッチバーは有機ELを利用した新しいインターフェースで、現在ファンクションキーがある部分と置き換えになるようです。現在でも純正キーボードでは、ファンクションキーを使って、画面やバックライト付きキーボードの輝度調整、iTunesの再生などのコントロール、Mission Controlの呼び出しなどが可能なので、このあたりの機能がタッチバーに移されてたうえで強化されるんでしょうね。なお、今後はMacBook Airがエントリーモデル、MacBookがミドルレンジ、MacBook Proがハイエンドというラインアップ構成にするそうです。Apple Watchの命名規則を踏襲した感じでしょうか。
5/25 フォックスコン傘下がMacBook用タッチパネルの受注に成功
EMSOneによると、台湾フォックスコン社傘下のGIS社がMacBook向けのタッチパネルを受注したそうです。同じく傘下のシャープとの協力による受注獲得だそうです。MacBookのタッチパネルというのが何を指すのがわかりませんが、次期MacBook Proに搭載されるというキーボード上の新インターフェース用なのでしょうか。
5/25 2017年度版iPhoneは有機EL確実
EMSOneによると、Appleは2017年に発売するiPhoneに向けて韓国サムスンディスプレイ社と受注に関して合意したようです。タッチセンサーについては、Nissha(日本写真印刷)が有力視されているそうですが、中国や台湾の業者も受注争いに参入しているとのこと。DIGITIMES Researchのレポートです。
5/25 iPhone 7シリーズは年内に7500万台出荷
EMSOneによると、iPhone 7シリーズは2016年に7500万台が出荷されるそうです。これは2年前のiPhone 6シリーズを若干下回る数だそうです。DIGITIMES Researchのレポートです。一方、台湾の経済日報によると、iPhone 7シリーズの出荷台数を7200~7800万台と見積もっており、iPhone 6sシリーズを上回るとのこと。
5/25 WWDC2016でSiri SDKが発表される
The Informationによると、Appleは6月に開催されるWWDC2016で「Siri SDK」をリリースするとのこと。従来のSiriは、他社製アプリの起動はできますが、他社製アプリ上では使えませんでした。SDKが開発者に提供されることで、アプリに対して具体的な指示をSiri経由で実行できるようになるんでしょう。個人的には、Hey Siri機能が常時使えるiPhone 6sが手放せなくなっているので、他社製アプリが対応していろいろできちゃうようになると、さらに人間としてダメになりそう。
5/25 Appleがセキュリティー機能強化のための人材を確保
ロイターによると、Appleはジョン・カラス氏を再雇用したそうです。同氏は、データ暗号化技術のエキスパートで過去に11年程度、Appleに在籍していたそうです。最近は、有名人のiCloudパスワードが破られて、プライベートな情報や写真が盗まれる事件などがありましたが、もう正直パスワードによるセキュリティー確保には限界があるので、パスワードに変わるセキュリティー技術の開発にも期待したいところです。
5/25 iPhone 7の外観はiPhone 6sと一緒
Pocket-lintによると、iPhone 7用と考えられるガラス製のプロテクターの写真が流出しているそうです。それによると、各種センサーの位置などはiPhone 6sと変わっていないそうです。iPhone 7についてはすでに図面データも流出しており、背面には若干の変更がありますが、ぱっと見だと新機種だとわからない可能性がありますね。スマホの性能が成熟してしまった現在、AppleはiPhoneの外観デザインを数年変えずに中身やOSを進化させていく、Macのような戦略に転換してもおかしくないですね。
5/26 Appleがサプライヤーチェーンへの支援を打ち切りか
EMSOneによると、Appleがこれまでサプライヤーチェーンが金型を開発するための資金を提供していましたが、これを打ち切るそうです。今後はコスト重視をサプライヤーに求めるそうです。なんだか悪い流れのような気が。
5/26 Appleがタイム・ワーナーの買収を検討
9 to 5 Macによると、Appleは2015年末に米タイム・ワーナー社の買収を検討していたようです。The Financial Timesのレポートです。AmazonやNetflixがテレビ局と組んでネット上での番組の先行配信やオリジナルドラマの制作を進めていますが、Appleもタイム・ワーナーの買収によって映像コンテンツの充実を図りたいんでしょうね。正直、映像コンテンツを差別化を図るには、自社制作を増やしていくしかないのですが、それをAppleがやるべきなのかはちょっと疑問です。
5/27 iPhone 7は6sよりも厚みが0.1mm増加
9 to 5 Macによると、iPhone 7と見られる図面が流出しているそうです。それによると、本体の厚みがiPhone 6sに比べて0.1mm増えているとのこと。また、通称Dラインと呼ばれるアンテナ用の白線が背面のエッジ部分だけになっています。底面には、スピーカーグリル(一部はおそらくマイク)とLightningポートしかなく、イヤフォンジャックはなくなっています。Smart Connectorは、iPhone 7 Plusにのみ搭載されるようです。
5/27 Apple TVに音声アシスタント機能が加わる
VentureBeatによると、AppleはApple TVに音声アシスタントの機能を追加するそうです。これにより、Amazon Echoのようにニュースや天気情報の読み上げ、家電のコントロールなどが可能になるとのこと。Apple TVはすでにHomeKitのハブとしての役割を担っているので、テレビの電源が付いてなくても常時Siriが使えるようになれば、かなり便利になりそうですね。結構大きい声で話す必要ありそうですが。
5/28 Jawboneの行く末が怪しい
TechInsiderによると、活動量計やBluetoothスピーカーなどを開発・販売している米ジョウボーン社が、活動量計の「UP」シリーズの生産を停止したとのこと。同社には現在、UP2、UP3、UP4という主力製品がありますが、これらの在庫については販売代理店に売却したとのこと。この売却は事業継続のための資金を手に入れるためだそうです。とはいえ同社は、1月に1億6500万ドル(約182億円)の資金調達に成功しているそうなので、倒産するというわけではないようです。別の情報では、Bluetoothスピーカーの事業を止めることも検討しているとのこと。いまいちパっとしない両事業に見切りを付けて在庫を一掃し、新しいプロダクトを生み出す狙いなんでしょうか。Bluetoothスピーカーについては競合も多く、同社が撤退しても市場が縮小しないですけど、UPシリーズがなくなると活動量計ではFitbitの一人勝ちになるかもしれません。Misfitも頑張ってますけどね。
5/28 中国に続きアジア地域でApple Payのサービスが拡大
9 to 5 Macによると、Appleのモバイル決済システムであるApple Payのサービスを導入する国が欧州やアジア地域でさらに増えるそうです。現在、中国とシンガポールでサービスインしており、香港も間もなく利用可能になりますが、ほかのアジアというとどこなんでしょう。日本でもNFC決済が可能な端末は増えているので、銀行やクレジットカード会社が対応を進めれば導入できるとは思うんですが。
5/28 Appleが顔認証デバイスを開発中?
CNETによると、Appleは顔認証に利用できるカメラの開発を進めているとのこと。このカメラにより、近くにいるユーザーを認識して、ユーザーが好みの音楽をかける、照明をつけるといったことを自動で実行してくれるそうです。これはMacなどに搭載されるものではなく、周辺機器として2016年内に発表され、2017年に発売になるようです。HomeKit関連デバイスになりそうな気がしますね。もしくはApple TVに内蔵されるのかも。
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