家電メーカーは機能で勝負、ハイセンスの「金剛II」
家電大手のハイセンスが展示していたのが「金剛II」こと「C20」。IP67対応の防水スマホです。ハイスペック機で勝負するのではなく、ミッドレンジに特徴ある機能をつけて差別化を図ろうとしているモデルでしょうか。中国ではまだまだ防水端末の種類が少ないこともあって、水槽に端末を沈めるデモは大きな反響でした。
画面にはゴリラガラス4を採用、本体の周辺は角に硬質ゴム系の素材を採用し1メートルの高さから落としても破損しないとのこと。また、SIMスロットなどは金属製のカバーでしっかりとおおわれています。
スペックはSnapdragon 415、ディスプレーは5型HD解像度、メモリー2GB+ストレージ16GB またはメモリー3GB+ストレージ32GB。1599元(約2万6900円)からとお手頃価格になっています。
まだまだ3Dをあきらめきれないスマホ
スマホで3Dコンテンツを見る、という話はすっかり聞かなくなりました。しかも、いまや3DといえばVRですよね。しかし、まだまだ3Dをあきらめていないメーカーもあります。3D関連ディスプレーを開発しているODMメーカーのK3DXは、裸眼3Dに対応した「K600」を出展。パッと見は普通のスマホですが、3Dコンテンツを専用眼鏡無しで見ることができます。
デモ端末ではLGの3D TV用のコンテンツを加工したらしきものが再生されていましたが、しっかりと奥行きのある映像をみることができました。ひと昔前の3Dよりもだいぶ立体的にはなっていましたが、まだまだ積極的に3Dを見よう、とまではいかないレベル。また、3Dコンテンツの数もまだ少ないのが実情です。とはいえ、K3DXはノートPC用の3Dパネルなども開発しており、この分野でのリーディング企業を目指しているようです。
3Dディスプレーを搭載していることからK600の本体の厚みは一般的なスマホよりも増しています。とはいえ、ディスプレー部分が若干厚みがある程度で、市販されている他社のスマホと比べても極端に厚いわけではありません。
K600は参考出品のため細かいスペックの表示は無し。カメラ部分が出っ張っているのも試作モデルならではでしょうか。それでも金属ボディー、指紋認証搭載とがんばっています。K3DXは中国の大手メーカーとも提携をしているそうで、いまよりも実用的な3Dディスプレーが開発されれば各社がそれを採用するかもしれません。また、3Dコンテンツもそのころは増えているかもしれないでしょう。スマホで実用的な3D表示の実現は、まだしばらくは様子見といったところでしょうね。
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