Mack The Knife: Ella In Berlin[Live In Berlin/1960]
Ella Fitzgerald The Paul Smith Quartet
ジャズヴォーカルのレジェンドとして超有名なアルバム。1曲目「Gone With The Wind」が、快適にラブリーに始まり、2曲目「Misty」ではベースの悠々たるテンポ感の上に、ピアノのオブリガードに乗って、感情豊かな叙唱が聴ける。声質はひじょうにクリヤーだ。ヴォーカル細部のニュアンスもこと細やかに収録されている。バックバンドの音像は、あまり明確ではないが、ヴォーカルはボディ感がしっかりとし、音像が明瞭に立つ。8曲目「Mack The Knife」のパワー感、テンション感は圧倒的だ。少編成だが、アナログ的な塊感がしっかりと聴ける音調だ。1960年2月13日、ベルリンにてライヴ録音。
FLAC:192kHz/24bit、Verve、e-onkyo music
Eivind Austadはキヤリア15年のノルウエーのジャズピアニスト。1曲目「TWO OF MINE」は、いかにもノルウエーらしい、透徹した空気感と透明感、さらには冷静な色彩感が耳に心地よい。楽器から発する響きそのものが上質だ。北欧的なブリリアントで、キラキラとした響きのテクスチャーは明確で、静謐な味わいを醸し出す。トリオはピアノ中心。ベース、ドラムスともに控えめで、都会的な大人の雰囲気。ピアノのスイングも粒立ちが良い。ピュアでクリヤーな、まさに北欧の音だ。
WAV:96kHz/24bit、FLAC:96kHz/24bit
ozella music、e-onkyo music
矢野顕子TIN PAN PART II さとがえるコンサート
矢野顕子 TIN PAN
TIN PAN(細野晴臣/林立夫/鈴木茂)と共演した「さとがえるコンサート2015」の最終公演のライブ。NHKホール収録だが、ライブとは思えないほどヌケが良く、スケールが大きな音だ。豊かなホールトーンからにいかにもの雰囲気が醸し出される。ヴォーカルの肉付きのよい音像、ピアノの低域の太さと、高域の燦めき……などの音情報が、ハイレゾならではの高解像力で捉えられている。13曲目「花いちもんめ」はベースの偉容さとボリューム感に注目。17曲目「風を集めて」の細野のヴォーカルは艶っぽく、器量が大きい。矢野の高域寄りのラブリーなヴォーカルとは好コントラスト。2015年12月13日、NHKホールで収録。
WAV:48kHz/24bit、FLAC:48kHz/24bit
SPEEDSTAR RECORDS、e-onkyo music
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