デジオンは4月28日、メディアサーバーソフト「DiXiM SeeQVault Server Pro」の最新バージョンの提供を開始した。価格はライセンス制で、年額2000円となる。
「SeeQVault」は、デジタルレコーダーやテレビで録画したデータを別の最新機種に移行するための規格で、SeeQVault対応HDDやメディアに記録することで、レコーダーなどを買い換えたときに録画データを引き継げる。
しかし、家電メーカー各社で必ずしも互換性がなく、たとえばA社のレコーダーで記録したSeeQVault HDDをB社のレコーダーに接続しても、データを持って行くことができない場合があった。
DiXiM SeeQVault Server Proは、家電メーカー各社のSeeQVault録画データをサポートし、相互に変換が可能。たとえば、A社の製品で記録したSeeQVault HDDの内容をB社の仕様にあったものに変換し、B社の製品でも視聴できるようにできる。
DiXiM SeeQVault Server ProはWindows用ソフトで、SeeQVault HDDなどはPCと接続する形となる。データはセキュリティー上、PC内のストレージには保存できないため、書き出し用のSeeQVaultメディアが別途必要になる。つまり、PCに移行元と移行先、2つのSeeQVaultメディア用意し、両方をPCに接続する必要がある。
ただし、今回のバージョンではSeeQVault HDDの内容を1回の操作で丸ごと移行できる「丸ごとダビング」が利用できるため、操作は簡単になった。
これとは別に、ネットワーク経由のダビング(DTCP-IP)のムーブイン/ムーブアウトにも対応。SeeQVault非対応の古いレコーダーから新しいレコーダーに乗り換える際、DTCP-IPムーブでコンテンツを移すことが可能。チャプター情報も反映できる。
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