※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーとやんちゃデジタルKidsたちがテクノロジーとサブカルチャーの交差点からお届けする、たいへんマニアックなコーナーとなっております。初見の方はご注意ください。
Androidをマルチタスクやマルチウィンドウ表示に対応させたカスタムOS「Remix OS」をご存知でしょうか。要するにAndroidをPCとしてあつかえるように手を加えたOSなわけですが、非常に完成度が高く、最近じわじわと注目度が高まっています。
編集部にこのRemix OSを搭載した小型PC「Remix Mini」がやってきたらしく、リスキー局員のゆうこばさんからいきなり手渡されましたので簡単にレビューしていきます。
筐体は丸っこいシンプルなフォルムで、サイズは124×88×26ミリ。スマホよりもNUCに近い感じですね。インターフェース類は背面にまとめられており、HDMI出力端子、USB 2.0×2、microSDカードスロットのほか、有線LAN端子も備えています。PCなので、別途マウスとキーボードの接続が必要です。
電源ボタンは筐体天面の「Remix」ロゴ部分にあり、ここに触れることで起動します。セットアップ時に選択可能な言語は英語・中国語のみですが、システムアップデート後に言語設定で日本語が選べるので安心です。ディスプレー表示エリア設定などの初期設定が完了すると、システムアップデート後に再起動がかかり、利用可能になります。
デスクトップ画面は、アプリのアイコンや画面下のタスクバー、画面右にポップアップする通知など、一見してWindowsと見間違えそうですね。元はAndroidなのですが、デスクトップPC向けOSに慣れている人なら、問題なく扱えるでしょう。Google Playをサポートしているため、アプリ数も十分です。
キーボードショートカットはWindows用のコマンドがほぼそのまま使用できます。割と便利だなーと思ったのがスクリーンショット機能で、キーボードのPrintscreenキーを1回押すと領域を指定でき、もう1回押すことで指定した領域のみを切り取れます。OS Xの「Command+Shift+4」みたいな感じです。画面全体を映したい時は2回キーを押せばいいだけですし、撮影する領域をアプリのウィンドウのみに自動アジャストする機能もあります。
また、右下のインジケーターメニューからは「メモリのクリーンアップ」でメモリーの解放が可能です。メモリー容量は最大2GBと決して多くないので、動作が重くなってきたら気軽にクリーンアップしてしまいましょう。
CPUはCortex A53(1.2GHz、クアッドコア)、メモリーは2GB、ストレージは16GB。ウェブサイトや動画の閲覧、ちょっとしたアプリ使用など、ゆるーく使ってみましたが、特にストレスを感じることはありませんでした。マルチタスクもそれほど問題なくこなせますし、OSも前評判通りの完成度の高さで、基本的にはデスクトップPCのように扱えると思います。しかも、これでEXPANSYSの実売価格が7720円。国内販売があるなら1台持っておきたい端末ですね。
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