編集部でのこぼれ話を中心に、この先のスタートアップ関連の動きをおさらい! 記事にする必要のない余計な情報、ウラ話を中心にゆる~くお届けします。
北島:先週すっかり告知忘れてましたが、実は4月にもセミナーを我々は予定しています。
鈴木:みんながにがてなアレです。
盛田:中間テストでしょうか。
鈴木:かなり正解に近い!!! こちらですよー。 じゃーん、『続かない英語学習はテクノロジーで解決できるか?【4/25開催セミナー】』
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北島:そうこれこれ。海外イベント取材での英語やり取りのレクチャーとかやっていましたが、あれは結局身についたのかどうなのか。我々自身、ガッツリ学びたいところです。
鈴木:必要に迫られながら、やっていない。継続だけでなく、翻訳にしてもテクノロジーがどう解決してくれるのか、しないのかを知りたいところ。
盛田:あああ~~~~~わたしのミッションクリティカルな課題……レアジョブさんにアカウントだけ作って放置しているわたしのためのセミナーということですね。
鈴木:なんと! 登壇いただくのはレアジョブの方ですよ!
盛田:やります、やっていきます。QQEnglishもアカウント作って放置してるけど……。
北島:レアジョブ以外の2社のやっていることも、なかなかASCII的には興味深いんですよね。勉強法のハッキングサイト "Study Hacker"を手がける恵学社とか。
鈴木:社会人向けの英語のパーソナルジム “ENGLISH COMPANY”を運営しているところです。もう1社は英語アプリの『ポリグロッツ』さん、こちらはエンジニア社長でアプリ完結型なのでテクノロジーの最新事情を伺いたいです。
北島:英語系ベンチャーはそのほかにも星の数、と言わないまでもありますが、今回のセレクションでは、濃い英語学習トークが繰り広げられるわけですね。
鈴木:英語学習だけでなく、学習全般、また継続の部分はマネージメントにも応用できる内容になるはずです。ご期待ください!
北島:最新のテクノロジー方面からの英語教育、周辺環境も含めてこうなっているのか~とわかりたい人から、普通にオススメ勉強法も知れるお得なセミナーの申し込みはこちらまで。
八百屋ベンチャーからのオスカー新人女優
鈴木:さてさて、では今週の取材ネタなどはいかがざんしょ?
北島:私は旬八青果店でおなじみのアグリゲートに行きました。
盛田:なんですか、Gateboxの仲間ですか。フルーティーな嫁が出てくるんですか。(前回参照)
北島:都内の人なら、見たことあるかもしれない、超極小店舗かつ都内コア地域に展開する八百屋ベンチャーですね。のれんに注目。
北島:これは渋谷と恵比寿と広尾のちょうど真ん中あたりの住宅街にある店舗です。もともとはクルマのガレージだったものを改装したとか。
鈴木:最近、狙って食べモノ系ばかりじゃないですか? イビサさんに美味しい取材ばかり、と言われてますよ。
北島:はい。実際に美味しいところしか行ってないのは事実。でもさー、料理する人とかは、近所にほしいよこれ。なかなか条件厳しいけど。
盛田:ここは普通の八百屋さんと何がちがうの? 謎野菜売ってるとか。
北島:地方のブランド野菜で市場が引き取らないランクなんだけど、味・鮮度は確かな野菜を適性価格で、リテラシーの高い層に販売する、流通から小売りなどなどやっている企業です。百貨店とか、意識高めなスーパーであるようなものがお値打ち価格で買えてしまう。
鈴木:ランクってなんすか??
北島:スーパーの野菜は規格が決まっていて、形が悪いと買い取ってもらえなかったりするわけで、味などに問題がなくても、農家側は廃棄しないといけないんですよね。余っているものを買い取って、流通させ、感度の高い人たちに売っているというわけです。展開しているのは一等地ばかり。品川駅構内の店舗が最近できたんですが、売り上げ好調とのことです。こちらはそのうち記事になるのでお楽しみに。
盛田:……番組の途中ですが、編集部に美女があらわれました。
鈴木:うおおおおーーーーー、仕事中断ですよ!
北島:大手芸能事務所オスカープロモーションによる2016女優宣言で、モデルから女優として本格的に始動する新人4名のみなさんが編集部にきてくれました。
鈴木:今日から我々もオスカースタートアップってことですね。
盛田:なんですかオスカースタートアップって……。
北島:編集部コメントで、みなさん意外とゲーマーなのねと思いました。
鈴木:和田安佳莉さんが、好きなゲームは『マザー2』と言ったのには震えた。
盛田:松尾さんイラストうますぎる。コミケ1~2日目行ってるとかヤバい。会ったら鼻血出る。
長野県・上田市に超巨大なコワーキングスペース
鈴木:さてさて通常番組に戻りまして、わたくし9日土曜にスタートアップジャパンツアーのファイナルで長野県に行ってまいりました!!!
盛田:ファイナル~~!!ファイナル~~~!!!(ムダな盛り上がり)
北島:善光寺! 信州!
鈴木:いやっほうぇ! まさかの会場が善光寺の大勧進堂内って、ここでやっちゃうって感じ。
北島:ファイナル、お疲れ様でした。
鈴木:どうやって会場おさえたんだろうと、スペースマーケットに掲載されてるんですか?って聞いたところ……。電話とFAXとのことでした。
北島:赤い敷物がいい感じですよね。じつは登壇者の椅子も結構気になる。
鈴木:雰囲気出てますよね。
盛田:悟れそう。記事は載ってたけど、あらためてどんな感じだったのですかファイナルは。
鈴木:今回も農業を事業にしたハードウェアスタートアップが出場していましたし、あらためて地方、地場というものを強く感じましたね。北海道や仙台などでも、地場の一次産業の農業や漁業をITの力で効率をよくしようとするベンチャーさんが活躍しているところが良かったですね。
北島:地方ならではの地場産業が実は今でも生きているってケースなのか、現地リソースを有効活用していると言うべきか。いいことです。
盛田:ITってなんとなく虚業のイメージあるけど、「青年実業家」っぽい感じになってきますね。
北島:優勝した『AgriBus-NAVI』とかの場合、いきなり世界レベルになれるってのが開けていますよね。9割海外。
鈴木:おもしろかったのが今年伸びたのはブラジルだから、いままさに南半球で使われていて、季節的にこれから北半球が伸びる予測があるとかで。国内の場合は人が使う環境だったり、いま地場でやっている人たちのITスキルの問題とかで利用者が少ないとか関連してくるんでしょうね。
盛田:絵に描いたようにグローバルな感じですね。
北島:地域発で世界を狙ったほうが、目立ちやすいというのもありますね。このほか、長野県ならではの地域発信情報はあったりますか?
鈴木:地域の課題共有がこのイベントのテーマのひとつではあるのだけれど、まずどの地域もコミュニティー活動の促進が課題と言います。東京みたいに毎日のようにどこかでスタートアップイベントが行なわれているわけではないので、起業自体が身近にない。そこを解決しようとしている人が各地にいるわけで、長野にもおもしろい人がいましたよ。
北島:各地のキーマン探し、いいですね~。
盛田:なんか長野らしいハコがあったりするのかな、東京だと石を投げればコミュニティースペースやらシェアオフィスに当たるけど。
鈴木:長野県上田市で活動するHanalabさん。ここが良い意味でひどい!
盛田:ひどいんかい。
北島:何やってるんです?
鈴木:コワーキングスペースを運営するなどで、起業や就業支援をしているんですが……まずはカタチからと、上田市に超巨大なコワーキングスペースをつくってしまったとか。それも複数!
盛田:ほんとだ、3箇所もある!常田、御所、海野。しかもめちゃ広い。
北島:また壮大なハコモノですね。かつシャレてそう。
鈴木:行政がつくりましたなら、まだわかる。自分がチャレンジする人に囲まれながら楽しい人生を送りたいと、民間支援でつくってしまったとか。
北島:ここは起業家、その予備軍を随時募集という形なんでしょうかね。
鈴木:すでにここで起業を考えて動いている人もいるとのことだけれど、やはりまだまだ少なくて、増やしていくのが課題とのことでした。
北島:興味をもった人はぜひ門をたたいていただければということで。
ニューヨーク・ボストン ベンチャー業界 リアルレポート!(前編)
盛田:17時になりました。「ニューヨーク・ボストン ベンチャー業界 リアルレポート!」の時間です。
北島:今日はそろそろ店じまいかと思いましたが、そういえば、それがあった!!
鈴木:きたー、待ってました、納富さんイベント!!
※納富さん=トーマツベンチャーサポート
盛田:NPOをふくむ日本のベンチャー企業5社が、アメリカ東海岸のベンチャー環境を視察したときのレポートです。経産省主催、トーマツ運営のプロジェクト。われわれが知っているところだと、エス児玉さんとかが、BuzzFeedみたいなニューヨーカースタートアップを見に行ってきましたよと。
北島:ふむふむ。
盛田:で、東海岸系のスタートアップをひとことで言うと「カッコよかった」感じだそうです。
北島:お、おう。それはなんとなく知ってるかも。
鈴木:アメリカ、カッコいい。西海岸だってそう。
盛田:いやまあわたしもそう思ったんだけど、あらためて考えてみると、東海岸ってFinTechにしろメディアにしろ、お堅いビジネスが多いんすよ。ヨコノリ系の西海岸とはちがう、エグゼクティブなイメージがあるんすね。
北島:はい。ちょっと離れるとASCIIに親和性のある空気感を漂わせているMITとかあるよね。
盛田:そうそう、ボストンにも今回行ったらしいんだけど。でも、そういうシビアな課題解決型のベンチャーも、やっぱり「カルチャー」をつくろうというノリは共通しているようなのね。日本でいえば、たとえばfreeeさんのノリが近いのかなあと思うんだけど。
北島:使っているいる人が「これいいでしょ?」って言える感じといえばいいのかな。
盛田:たとえばコミュニティースペース作るとき、いちばん大事なのは「キッチン」だっていうのね。
鈴木:まさか料理でコミュニケーション??
盛田:キッチンって、コミュニティーの中でかならず人が循環するところだからなんだって。回遊性を高めて、コミュニケーションを高めようという設計の中心になるのがキッチンなんだと。そんでキッチンをオシャレにすると。つねにそういう理屈がついてまわるというのがなるほど~~な感じだった。
北島:サービスありきというより、根本的なコミュニティ設計からがまず重要になると。
鈴木:西海岸だと料理を提供して、日々の生産性を高める。それとは違うアプローチなのかな?
盛田:「理屈があるカッコよさ」って感じ。西海岸の「Don’t Think, Feel!!」な感じとは(そうじゃないところもあると思うけど)違う感じかな。
北島:「ノリだけじゃねぇんだよ俺たち」だと。
盛田:面白かったのはナラティブリーっていうメディア。知ってますかね。
北島:ぜひ教えてください。
盛田:“人”にフォーカスした記事を、1日1本という超スローペースで上げているメディアなんだけど、そこがBuzzFeedと同じように注目を集めているというのね。従業員20人くらいの小さな編集部で。
鈴木:それで食べていかれるのかな。
北島:いったい何が違うというところなんでしょ。
盛田:とりあげてるのが、まったく名前の知られていない、どこにでもいるような人なのよね。その人を徹底的に掘り下げるというのが面白いという話。VCからまったく金を入れてないとか、ビジネスモデルどうなってるのか知りたいのだけど、たしかにコンセプトは面白い感じ。
北島:一般の人というと、人気記事がビリギャルどころじゃない影響力があったりするのかな。MOST POPULAR STORIESトップの記事とか日本ではなかなかない重さがありますね。STORYS.JPっぽいと思ったけど、方向性は違いますね。
鈴木:宇宙空間を再現した、ジオドームに暮らす人の話とかある。こういうニッチで深いネタを、ものすごく深く掘り下げるってことなのか!
盛田:たぶん、どこのメディアにもマネできなくて「深くささる」記事をやっていくということなんだろうなー、と思う。BuzzFeedがどっちかというと、ソーシャル時代にはやる記事をいっぱい出す「浅く広げる」名手だとしたら、まったく逆のことをやっているようなイメージ。
北島:でもきちんとエンタメではあると。
盛田:個人的にはおなじようなことを考えてはいたんだけど、やっぱ発想としてはサブカル誌止まりだったのよね。ここまでジャーナリズムをやっているというか骨太でしっかりした記事というのは想定していなかった。編集者として、心底はっとさせられるところがありました。
鈴木:本当にマネできず、ここでしか読めないを完全に体現しているイメージ。
北島:メディアでのスタートアップも、キュレーションやクラウド(群衆)まとめ、だけでない、まだまだやれることはあるというか、日本ならではのものが仕掛けられるってことですね。
盛田:あと大事なことなんですが、納富さんが「トミーくん」「トミーJ」と呼ばれていました。
鈴木:新キャラきたー!
北島:失礼ながら面白い。
盛田:あと、特急で移動しているときトミーくんがウトウトしていて、エスの児玉さんが隣の人に「あなたの連れ(トミーくん)はブロークン(疲れすぎて倒れてる)なんじゃないか?」と言われたらしい。
北島:いいところなんだけど、今日はここまでかな。トミーJこと納富さんの情報はまだまだあるんです?
盛田:美女いなくなったしガチさんも行っちゃったしね。トミーJ続報はまた来週。
北島:ご期待ください。
●今週の一言
盛田:Pepperくんと握手してきました。
鈴木:元IT系記者仲間の山田胡瓜先生。『AIの遺電子』(秋田書店)の単行本発売おめでとうございます。
北島:MAMORIO、ただいま体験しています。
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