週刊アスキー連動【超お役立ち】特集
3月18日発売の「週刊アスキー」特別編集ムックは2016春の超お役立ち特大号!! ASCII.jpでは誌面連動特集として、誌面に載せきれなかった大量のお役立ち知識を掲載します。編集部秘蔵のお役立ちフォルダーが火を吹きますぜ。
以前、LINE Qでスマホに関する1000の質問に回答するという大喜利的な企画をやりましてね。質問してくる層はおもに普段アスキーを見てくれている方々より年齢層がググッと低いor主婦の方々がメインだったのですが、多かった質問のなかに「スマホの容量が足りない」「スマホで撮った写真をどう管理したらいいかわからない」「バックアップの仕方がわからない」というのが目立ちました。
これら3つは、実はひとつの問題とも言えます。スマホの容量を圧迫しているのは多くの場合、スマホで撮った写真や画像ですから、これさえうまく処理できればすべて済む問題だからです。
キャリアの人もおそらく、私がLINE Qで受けたような質問を浴びせられているのでしょうか、写真バックアップ用にmicroUSBやLightning端子直結のUSBメモリーを扱っていて、コレが実によく売れているそう(売り付けているという説もありますが、いずれにせよ切実な問題であることに違いあるまい)。初代iPhoneが出たころはPCを持っていないと行なえなかったアクティベーションやアップデート、バックアップなどもすべてOTAで可能になりましたから、LINE層=ほぼPCを持たないユーザーと考えていいでしょう。残す問題は容量の大きい個人データのバックアップということになります。
フツーに考えると、Googleフォトを始めとしたクラウドサービスはどうか? となると思うのですが、無線LAN環境も実際には一般家庭にまだまだ行き届いておらず、常にデータ通信の規制におびえている層です(通信速度規制をどう回避できるかという質問も多かった。ちなみに「ギガバイトが足りない」という言い方をするそうですよ!)。それにいつ規約がどう変わるかわからないオンラインのサービスに依存するのもオススメできませんし、ネットワーク環境によっては快適さを保てないといった問題や、流出といったセキュリティー面を心配される声もあります。
ただ、USBメモリーでバックアップしても、結局なかなか挿してまで見ないことになりますよね。デジカメで撮った写真もメモリーカードごと取っておく人が結構多いそうですが(ガラケーなんてガラケーごと!)、CD-Rなどのメディアに焼いたものなども同様で“どこかにある”という状態でしか残されていないのです。写真は人生のページの大切な“切り取り”ですから、箱に閉まっておしまいではなく、きちんとアルバムに貼る感覚で残しておくのが本来は好ましいと思います。
そこで私が今モーレツにオススメしているのが「おもいでばこ」。
簡単に言えばハードディスクに写真を保存するだけのモノなのですが、たったひとつの付加価値で圧倒的な実用性を備えています。それは“TVに直接つないで写真の閲覧を可能にした”という点。
実は、最初にバッファローから同製品が発表されたとき、正直、私はまったく注目していませんでした。理由は「PCを持たない層向け=自分やアスキー読者向けではない」という先入観。
自分で言うのもナンですが、PC雑誌を20年つくってきた人間ですから、一応PCは使いこなせます(たぶん、使いこなせていると思います)。写真管理は、時代によってOS上のフォルダーだったりiPhotoだったりなんか別なソフトだったりしましたが、キホンはPC+なんらかのバックアップ(HDDやCD-Rなど)でした。しかし、長年に渡りファイル名の生成ルールが変わっていたり、写真がダブっていたりと混沌としてきてしまい、なかば完璧な整合性をもって管理することは諦めておりました。このような方は多いのではないでしょうか。
そして、もうひとつが「所詮NASでしょ」という思い込み。後述しますが、保存後の写真をローカルにあるほど快適に扱えるとは信じられなかったのです。
私は今、すべての写真を「おもいでばこ」に転送し、“おもいでばこ+おもいでばこのバックアップ”で完結しています。「おもいでばこ」の商品コンセプトは確かにLINE層向けなのですが、写真のもつメタデータから自動で管理してくれるため(失っているものは後付も可能)、もう「管理する」ということから開放してくれます。
古い写真も、いまスマホに入っている写真も、デジカメで撮った写真も、そして最近のアップデートではTHETAにも対応しましたから、ありとあらゆる写真をなにも考えず次々にぶち込んでいけば、ダブリもなく時系列で管理してくれます。
TV画面の操作は付属のリモコンで行なうのですが、非常にシンプルで扱いやすく、動作も快適。この動作が快適という部分、すなわちソフトウェアのつくり込みこそ、私が同製品を最も評価している部分でもあります。
「所詮NAS」どころか、ネットワーク経由とは思えないほどサクサク操作できるので、別にスマホにとっておかなくてもいいやと思えてしまう。もちろん、本当にお気に入りの写真はスマホで持ち歩きたいでしょうから、それは転送後もスマホ本体にとっておいたり、あとから改めて取り込んだりといったことをすればいい。その後、また取り込みを実行した際に、その写真がまた取り込まれ、「おもいでばこ」内でダブってしまうといったことも自動で防いでくれるので、とにかく「なにも考えずに」使えるのです。
写真管理のためだけにPCを買うことを検討する人が結構いるそうですが、そういった方にこそ「おもいでばこ」でラクしてほしい。もちろん、私はPC大好きでPCが売れてほしいけれど、写真というジェネラリティーのある分野に関しては、こと使いやすい専用機があればそれがベストと思います。
「おもいでばこ」自体のアップデートも常に互換性を重視されており、バックアップからの復元で機種変更ができるようになっています。ハードウェアスペック的にはほとんどPCというかスマホ(……今や一緒ですね)で、現行では最大2TBのHDD、クアッドコアのCPU、AndroidベースのカスタムOSでアップデート対応となっております。4KやVR対応、より高度なリモコンなど、進化の伸びしろとしてはPC/スマホ以上に可能性があるのではないでしょうか。PCはSSD搭載ノートやタブレットが主流となってきているので、組み合わせとしても大容量の「おもいでばこ」と相性がいいと思います。
非常に伝わりにくいコンセプトの製品ではあるのですが、実際に使ってみると逆に今までどうやって写真を管理していたのかわからなくなるほど。LINE層からアスキー読者層まで幅広く受け入れられると思います(個人的には、よりマニアックな層に向けた「おもいでばこ」商品展開もあっていいと思うのですが、それはまた別のお話に……)。
写真、とくにスマホで撮りまくって容量足りなくなっている人は、定期的に「おもいでばこ」に転送し、中身をすっからかんにするというのを習慣にするだけで、きちんと写真が残せるうえ、いつでも手軽に閲覧できて本当に便利ですよ。なお、「おもいでばこ」はAmazonで頻繁にセール品として扱われています。やはり大容量の2TBモデルがオススメですが、1TBは3万円を切っているので、まず試してみたいという方はぜひ。
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矢崎 飛鳥(ACCN)
週間リスキー局長。テクノロジーとサブカルチャーの交差点に立ち、古き良きアスキーの人柱精神で唯一無二のギーク向け情報を発信する。自称、メディア王であり永遠のハタチ。
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■判型:A4変、152ページ
■ISBN:978-4-04-865631-3
■発売:2016年3月18日(金)
■定価:690円
■販売店:全国の書店、コンビニ、ネット書店など
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週刊アスキー特別編集 2016春の超お役立特大号 (アスキームック)KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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