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3つのアートな特徴を持つ「Huawei P9」

「スマホカメラに革命を起こす」ライカと提携したHuawei P9発表会レポート

2016年04月08日 09時00分更新

ライカのDNAを継いだ2つのレンズに2つのセンサーを搭載

 再びリチャード・ユーCEOが登壇し、P9のデュアルカメラを説明。ライカ製のレンズは「Summarit H 1:2.2/27」と呼ばれるもので、これを2つ搭載している。いずれもP9のために開発されたもので、ライカのエンジニアが手掛けている。

 そして、センサーもカメラごとに2つ搭載。1つはカラーのRGBで、もう1つはモノクロのもの。この2種類のセンサーの搭載で、暗闇に強いだけではなく、コントラストに深みのある高級カメラのような写真を撮影できるとのこと。なお、センサーのピクセルサイズは1.25マイクロメートル四方、ソニーの「IMX286」を採用している。

 また、カメラのピンボケの改善のために、近距離用にはレーザーフォーカスを採用。遠距離用には専用のISPを搭載しているという。ほかには後からピントの位置を変えるなど、高機能カメラの機能も搭載する。

 ライカと提携してならではの機能として、ライカの3つのフィルムモードも用意。標準的なライカの色合いが出るというスタンダードモードに加え、ビビッドモードとスムースモードも用意され、被写体に応じてより味わいのある写真を撮影することができる。

 ライカ・エクスペリエンスとしてカメラメニューはライカのフォントを採用。さらには、シャッター音もライカに近づけた音が鳴るようになっている。P9が日本発売になればシャッター音を無音にすることはできないだろうが、それがライカの音であればむしろ好まれる音になるかもしれない。

 撮影時はワンタッチでプロモードへの変更が可能。ISO、シャッター速度、絞り、ホワイトバランスなど8つのパラメーターを直感的なUIで調整できる。このUIはライカのデジタルカメラと同じものになっている。

日本の一部ローカルバンドにも対応
SIMフリー機での上陸に期待

 最後に「テクノロジーのアート」として機能を紹介。チップセットは子会社のハイシリコン製「Kilin955」で、2.5GHz×4+1.8GHz×4のオクタコア。メモリーは3GBまたは4GB。ストレージは32GBまたは64GB。

 対応通信方式はLTEが18バンド、3Gが9バンド、GSMが4バンド。世界217ヵ国、1334のキャリアで利用できるという。日本のローカルバンドの一部にも対応している。なお、デュアルSIMのモデルもも提供されるとのこと。電波感度低下を防ぐためにアンテナは本体上部に1つと、下部に2つを内蔵。WiFiの感度が悪い時に自動的に最適な電波に切り替える機能も搭載している。

「Huawei P9 Plus」はP9に6つの機能をプラス

 P9の次にはP9 Plusが紹介された。Plusの意味はP9に機能をプラスするということで、「画面のプラス」「セルフィープラス」「パワープラス」「タッチプラス」「サウンドプラス」「リモートプラス」と、P9に6つの機能を追加・強化している。

 P9 Plusの基本性能はP9と同等。背面のライカレンズなどカメラ機能も同等だ。しかし、P9 Plusはフロントカメラも強化されており、セルフィーに強い800万画素カメラにオートフォーカスを追加。F1.9と明るいレンズでいつでもどこでも美しいセルフィーを撮影することができる。これが「セルフィープラス」だ。

 また、P9 Plusのみにプレスタッチ機能が搭載。昨年モデルのMate Sの一部モデルにも搭載され、iPhone 6sでも採用されているフォースタッチ機能だ。P9 Plus内蔵のアプリのうち、18のアプリでプレスタッチが利用できる。対応アプリは順次追加していく予定とのことだ。この「タッチプラス」を含め、P9の高性能版がP9 Plusという位置付けになっている。

 ヨーロッパでのSIMフリーモデルの価格は、P9が599ユーロ(約7万4000円、メモリー3GB/ストレージ32GB)と649ユーロ(約8万円、メモリー4GB/ストレージ64GB)、P9 Plusが749ユーロ(約9万2000円、メモリー4GB/ストレージ64GB)。発売日はP9が4月16日から、P9 Plusが5月20日から。

 第1次発売国はヨーロッパと中東、中国。日本の発売に関してはアナウンスは無く、第2次国に含まれるかは不明だ。だが、過去の例からするとP9またはP9 Plusの発売は期待できるかもしれない。

リストバンド型ウェアラブル「TalkBand B3」も登場

 ウェアラブルの新製品として、リストバンド型端末の「TalkBand B3」も発表された。よりエレガンスになったデザインはP9シリーズとマッチしそうだ。オーディオ機能も向上しており、通話時のノイズも大きくカットされているとのこと。アクティビティートラッカー機能も搭載している。また、TalkBand B3から直接通話も可能だ。ディスプレーの解像度は80×128ドット。

 本体カラーは5色展開。革製ベルトの「Classic」と金属ベルトの「Elite」、そしてスポーティーな樹脂製ベルトの「Active」と3モデルが用意される。価格はClassicが199ユーロ(約2万5000円)、Eliteが249ユーロ(約3万1000円)、Activeが169ユーロ(約2万1000円)。販売国と販売時期は未定である。

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