JVCケンウッドは4月5日、ハンドヘルドスタイルの業務用HDメモリーカードカメラレコーダーの新ラインアップとして、「GY-HM660」「GY-HM620」の2モデルを発表した。4月下旬に発売予定。
両機種とも、1/3型250万画素フルHD 3CMOSセンサーを採用。同社独自のノイズリダクション技術により暗電流や光ショットノイズを除去し、S/N感や高解像度感を損なうことなくF12の高感度・低ノイズを実現したという。従来モデル「GY-HM650/HM600」の約2倍の輝度を実現した16:9の3.5型ディスプレーを搭載する。
本体は、サイズがおよそ幅177.5×奥行415.5×高さ197mmと小型で、人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを採用。ディスプレーを被写体への目線に近い位置に配置し、「Rec」ボタンと「TELE/WIDE」シーソーレーバーは、ローアングル撮影時に操作しやすいようにハンドルグリップ部に装備している。
レンズは、光学23倍ズームと、焦点距離29mm~667mm(35mm判換算)のワイド画角を両立する、FUJINON製のズームレンズを採用。F1.6~F3.0の明るさを実現するほか、低照度での高画質撮影にも対応するという。オート/マニュアルの切り替えスイッチやフォーカス/ズーム/アイリスを調整する独立三連マニュアルリングも装備している。光学式手ぶれ補正機能も使用可能だ。
記録フォーマットは、「MPEG‐2 Long GOP」「AVCHD」「MPEG‐4 H.264」から、ファイルフォーマットはMP4 ファイル、MTS ファイル、MXFファイルに対応している。
上位モデルのGY-HM660は、ネットワーク接続機器からのライブストリーミングプロトコル「RTMP(Ustream/YouTube Live)」に加え、低コストで高品位なデータ転送が可能というプロトコル「SMPTE 2022-1」も搭載する。クラウドサービス「Zixi」に対応し、Zixiサーバーを使用したFTP機能も利用可能だ。
また、ネットワーク経由で音声を受信できるIP伝送リターンオーディオ機能にも対応し、撮影者はスタジオやコントロールルームなどからネットワークを介して音声による合図などを受け取ることができる。
予想価格は、GY-HM660が64万8000円前後、GY-HM620が54万円前後。
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