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イヤフォンブレスレット「Wraps(ラップス)」を試す

頭いい? イヤフォン 使わないときは手首に巻いてブレスレットに

2016年03月13日 17時00分更新

 イヤフォンを、どこにしまえばよいのでしょう。

 そんな疑問を抱えている筆者は、ヘッドフォンではなくイヤフォンユーザーです。音楽を聴いているとき以外はくるくるとコードを丸めて、ポケットに入れたりカバンの中に入れたりします。しかし、そのせいでよく忘れたり、コードがごちゃごちゃ絡んで大変なことになったりするわけです。どうしたものか。

 などと悩んでいたら、隣の席の盛田さんが「これ、クラウドファンディングで人気を集めているそうよん」とサンプルを渡してきた製品があります。

 「Wraps(ラップス)」。イギリスで誕生したイヤフォンで、デザイン製の高いコードを手首に巻き付けることで持ち歩けます。つまり使わないときはブレスレットにできるという、なかなか大胆なアイディアですな。

 日本ではクラウドファンディングMakuakeで出資者を募っており、2200円からの出資で入手できるそう。受付は4月8日まで。

Wrapsのよいところはバリエーションが豊富なこと

 デザインは、ポリエステル素材できた、スタンダードタイプ「CLASSIC(クラシック)」と、木・皮の素材でできたタイプ「NATURAL(ナチュラル)」があります。それぞれマイク機能なし/マイク機能付き(TALKタイプ)のタイプを選べます。

 今回は「NATURAL:WALNUT」を試すことに。なお、クラウドファンディングで入手できる「NATURAL」シリーズは、「WOOD BLACK」「WOOD BLOWN」の2色と革製の「LEATHER」で、WALNUTカラーは選べないみたいです。ちょっと残念。

ゴツゴツとしてインパクトがありますな

パッケージの裏側には身に付ける方法が記されています

開封してみるとこんな感じ。ブレスレット部分とコード部分が途中で分かれている

中央の分岐には音楽の再生/停止のボタンがあります(色の関係でややわかりにくいけど)

 まず、音を聴きます。かなり高音域にシフトした音作りのようです。ドラムのシンバルやアコギなど、シャリッとした音には強いですが、うなるようなベース、ボーカルの力強さなどを期待するとちょっと物足りないかもしれません。

 2〜3000円の価格帯のイヤフォンと考えると、それほど悪くはないと感じます。価格相応といってもよいでしょうな。高音質をウリにしているイヤフォンではないので、その点はあまり問題にしません。

とりあえず音を聴いてみる……が、この状態でもちょっとインパクト強め

 では、さっそく腕に巻いてみましょう。なんといってもこれがキモなので、ちょっとワクワクします。

 装着するのは難しくありません。手首にぐるぐる巻いて、イヤフォン端子をコードに付いているスライダー部分にはめるだけです。

まず、分岐しているコードをまとめるスライダー部分をハウジング部分まで引っ張り、親指と人差し指で軽くつまむ

そのままコードを手首に巻いていく

どんどん巻き続ける

最後に、スライダー部分に空いている穴にイヤフォン端子を差し込む

こうなる

 ……さて。読者のみなさんはどう感じたでしょうか。かっこいいと見るでしょうか。イヤフォン部分が目立つなあと見るでしょうか。

 とりあえず、Wrapsのデザインにあわせたコーディネートが必要なのかもしれないと思って、別のカラーを巻いてみることにしました。

シャツの色にあわせてグリーンを巻いたら、それなりに引き締まった印象になった気が

女性のナベコにはレザーブラウンを。シックでなかなか似合います

 色を合わせてみると、かなりよい感じになった気がします。よくよく考えてみれば、腕に巻くときはイヤフォンではなくブレスレット。つまりアクセサリーになるわけです。ならば、服装に合ったものを身につけなければ、似合う/似合わないがハッキリわかってしまいますな。カラー選びは自分のクローゼットとよく相談したほうがいいでしょう。

 ここで、ふと、ウォルナット素材の大きいビーズに対して僕らの手首が貧相だったのかもしれない……という考えが浮かびました。いっそ首に巻いてみればジャングル・ブラザーズみたいになるかもと思い、試してみることにします。

※アメリカのヒップホップグループ。1980年後期から90年代初期に巻き起こったニュー・スクールを代表する存在の一つであり、アフリカ主義的なリリックも特徴だった

首に巻いてジャングル・ブラザーズを気取る筆者。アスキーのニコ生でおなじみの高木つばささんには「ないですね、それは」と酷評されました

Wrapsを筆者に渡した張本人・盛田に巻かせると……なんだろう。高円寺などでこういう人を見かける

 うーん。首に巻くのは推奨されていなかったと思うので、正しい使い方ではないのでしょう。やっぱり手首に巻くのが本道ですな。

思い切って全部巻いてみます

結構、オシャレじゃないかな

 たくさん巻くと、これはこれでアリなんじゃないかという気がしてきました。数本購入して手首に付け、気分や服装に合わせて付け替えられるというのは、このイヤフォンならではの使い方です。

 最後に、一つだけ。最初に製品を見たときからずーっと思っていたことがあります。

やっぱりあれに見える

 やっぱりどうしても、あれに見えるんですよね。


コジマ

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。生来の不器用さと心配性を周りからツッコまれつつ、原稿や取材などと格闘している。

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