“線と面の投資”へのこだわり
平岡氏が投資先のスタートアップを選定する際に重きをおいているのは、商材よりもむしろ経営者を見ることである。基本的に5年以内のIPOかM&Aを目標として定め、その5年以内に商材がどうマーケットで伸びていくかはもちろんのこと、それ以上に経営者とどう付き合っていけるかを重視しているのである。
「いまのベンチャー投資は、製品やサービスを見て1ヵ月以内に結論を出すような、時間軸でいえば“点の投資”ですが、経験上このやり方はリスクも大きいと思っています。ですから私はスタートアップの経営者や経営チームに対し、私だけでなく当社の経営陣なども加わってある程度時間をかけて対話しながら判断し、投資後も交流を続けていくという“線と面の投資”にこだわっています」と平岡氏は話す。
実際に平岡氏はスタートアップが集まるイベントやコワーキングスペースにも足を運び、食事会を開催、出席するなど、ふだんからコミュニケーションをはかり、時間をかけて“線と面”を構築している。
最終回となる次回は、平岡氏がスタートアップの経営者のどこを見て投資判断をしているのか、そしてスターティアのCVCの未来について触れたい。
■関連サイト
スターティア コーポレートベンチャーキャピタル
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります